ショーン・ペン、ドキュメンタリー映画の撮影でウクライナへ 大統領府も感謝を表明

 俳優・映画監督のショーン・ペンが、ロシアのウクライナ侵攻に関するドキュメンタリー映画を制作するため、ウクライナの首都キエフに滞在していることが報じられた。

ショーン・ペン

 ペンは、Vice Studiosと協力して制作する、ロシアによるウクライナ侵攻のドキュメンタリー映画の制作準備のため、2021年11月にもウクライナを訪問していた。そして今回、映画を完成させるために、再びウクライナに滞在しているという。

 ペンは、2月24日(米現地時間)、ウクライナ大統領府で開かれた記者会見に出席したことも報じられており、大統領府を訪れた彼は、イリーナ・ヴェレシュチュク副首相や現地ジャーナリスト、ウクライナ軍のメンバーらと面会したと伝えられている。また、ウォロディメル・ゼレンスキー大統領とも会談をし、ゼレンスキー大統領は自身のInstagramのストーリーズ機能を通して、ペンとの会談の様子も公開した。

 大統領府は発表した声明の中で、「監督(ショーン)は、現在キエフで起きているすべての出来事を記録し、ロシアのウクライナ侵攻についての真実を、世界に伝えるためにキエフに訪問してくださいました。ショーン・ペンは、今日のウクライナにおいて、ウクライナを支援する人々のひとりです。我が国は、勇気と誠実さを示してくれた彼に感謝しています」と、ペンへの感謝の意を表明。さらに、「ショーン・ペンは、ほかの多くの人々に欠けている勇敢さを示しています。とりわけ、何人かの欧米の政治家に欠けていることです。より多くの人々が、ウクライナの真の友人として、自由のために戦う支援をしてくれるほど、ロシアによる凶悪な侵略をより早く止めることができるのです」と述べた。

 ペンは長年にわたり、多くの反戦活動や人道支援活動に積極的に行動してきたことでも知られている。2020年のドキュメンタリー映画『Citizen Penn(原題)』では、2010年のハイチ地震を受け、非営利団体Community Organized Relief Effort(CORE)を立ち上げたペンによる被災者支援活動の取り組みが記録されている。ペンはまた、パンデミック時においてもCOREを通じて、新型コロナウイルスのPCR検査やワクチン接種の支援活動もおこなった。

参考

https://edition.cnn.com/2022/02/24/entertainment/sean-penn-ukraine-documentary-russia-cec/index.html
https://www.theguardian.com/film/2022/feb/24/sean-penn-ukraine-documentary-russian-invasion
https://variety.com/2022/film/news/sean-penn-ukraine-documentary-russia-invasion-1235189570/

関連記事