徳重聡、『カムカム』で破天荒将軍を熱演 『愛しい嘘』の怪演は“冬彦さん”再来の声も
当時流行したエンタメをオマージュしながら、3人のヒロインが生きた各時代を切り取る『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)。小ネタが至るところに散らばっており、ひなた編では『マーの一族』や『金太郎侍』など、本家をもじった漫画や時代劇のタイトルが多数登場している。
第75話でも、ひなた(川栄李奈)がアルバイトすることになった映画村で撮影中のドラマのタイトルがTwitterで一時トレンド入り。なかでも休憩所に掲示されている『破天荒将軍III』のポスターが、1978年〜2002年にかけて放送された俳優・松平健の代表作『暴れん坊将軍』(テレビ朝日系)シリーズとタイトルやポスターのデザインまでそっくりだと話題になったのだ。またオープニングのタイトルバックで「破天荒将軍」を演じている俳優役は徳重聡と判明。翌日の放送ではポスターから飛び出し、ひなたが見学するドラマの撮影現場に現れた。
徳重聡は石原プロモーションが「21世紀の石原裕次郎を探せ!」と銘打ち、2000年に開催した新人発掘オーディションにてグランプリを獲得。その4年後には実際にスペシャルドラマ『弟』(テレビ朝日系)で若き石原裕次郎を演じ、昭和を代表する大スターの看板を背負う俳優として注目される。屈強な肉体と鋭い眼光を活かし、徳重は説得力をもって勇ましい刑事や歴史上の人物に扮してきた。
しかし、連続ドラマ初主演となった『Dr.伊良部一郎』(テレビ朝日系)でそれまでの硬派なイメージを一新させ、「いらっしゃーい!」と甲高い声で患者を迎え、治療とは関係のない注射を打つ奇天烈な精神科医役に。さらに2018年に放送された日曜劇場『下町ロケット』(TBS系)では、ぶっきらぼうで協調性のない佃製作所のエンジニア・軽部真樹男を怪演。でも実は誰より仕事に情熱を持っていることが作中で明らかとなり、嫌な男から一転して人気キャクターとなった。一方で大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK総合)では最期まで明智光秀に仕えた藤田伝吾を好演するなど、近年では実直な役柄もちょっと変わった役柄も幅広くこなしている。
そんな徳重が現在、再びネットを騒がせている。徳重は今クールで放送されている波瑠主演のドラマ『愛しい嘘~優しい闇~』(テレビ朝日系)に出演中。同作では同窓会で14年ぶりに再会した中学時代の仲良し6人組が次々と連続“不審死”事件に巻き込まれていくのだが、その一人である優美(黒川智花)の夫・野瀬正を演じている。