安達祐実、3度目の朝ドラは転換点に 『カムカムエヴリバディ』すみれ役は現実に通じる?

 また、すみれ自身も時代劇に対し迷いがある様子。時代劇への思いが真っ直ぐなひなたに影響され、改めて女優業を見直し奮起するというのも、歴代の朝ドラを見る限り考えられるパターンだ。実際に子役時代から長年女優を演じてきた安達だけに、演技の枠を超えた女優役としての哀愁を『捨ててよ、安達さん。』同様に感じさせてくれるのではないだろうか。ワガママで生意気な役というのも幼少の頃から安達の得意としているところだ。

 “奇跡の40歳”とも言われる安達だが、女優としては役柄や立ち位置が大きく変わるターニングポイントの年齢。ただ主役からバイプレイヤーまでこれまで様々な役を演じ、30代から年齢を感じさせない役が多かっただけに、このままマイペースで突き進むのか、今作のように若手に指示を出すようなベテランの位置で新たにブレイクするのか。川栄をはじめ、松重豊、本郷奏多、尾上菊之助という曲者俳優陣たちとの共演も興味深く、すみれ役が40代に向けての大きな基準となると思うので注目したい。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
総合:午前8:00~8:15、(再放送)12:45~13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30~7:45、(再放送)11:00 ~11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:上白石萌音、深津絵里、川栄李奈ほか
脚本:藤本有紀
制作統括:堀之内礼二郎、櫻井賢
音楽:金子隆博
主題歌:AI「アルデバラン」
プロデューサー:葛西勇也・橋本果奈
演出:安達もじり、橋爪紳一朗、松岡一史、深川貴志、松岡一史、二見大輔、泉並敬眞ほか 
写真提供=NHK

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