レア・セドゥら出演 トマス・ヴィンターベア監督作『潜水艦クルスクの生存者たち』4月公開

 第93回アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した『アナザーラウンド』のトマス・ヴィンターベアが監督を務めた『Kursk(原題)』が、『潜水艦クルスクの生存者たち』の邦題で4月8日より全国順次公開されることが決定した。

 本作は、2000年にロシアで実際に起きた未曾有の原子力潜水艦事故を映画化した人間ドラマ。主人公の司令官ミハイルに扮したのは、『リリーのすべて』や『レッド・スパロー』のマティアス・スーナールツ。妻ターニャ役は、『007』シリーズ、『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』のレア・セドゥが演じる。彼女は自身も出産を経験した直後、初の母親役に挑んだ。さらに、人命救助に奔走する英艦隊の准将デイビッド役で、『英国王のスピーチ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したコリン・ファースが出演。脚本は『プライベート・ライアン』のロバート・ロダットが手がけ、製作会社はリュック・ベッソン率いるヨーロッパコープが務めた。

 乗艦員118名を乗せた原子力潜水艦クルスクは軍事演習のため出航するのだが、艦内の魚雷が突然暴発、凄まじい炎が艦内を駆け巡る。次々と命を落とす惨状に直面したミハイル(マティアス・スーナールツ)は、爆発が起きた区画の封鎖を指示し、部下と安全な艦尾へ退避を始めるが、艦体は北極海の海底まで沈没し、わずか23名だけが生き残った。海中の異変を察知した英国の海軍准将デイビッド(コリン・ファース)は救援を表明するが、ロシア政府は沈没事故の原因は他国船との衝突にあると主張し、軍事機密であるクルスクには近寄らせようとしない。乗組員の命よりも国家の威信を優先する政府の態度に、ターニャ(レア・セドゥ)たち家族は怒りをあらわに抗議する。酸素が徐々に尽きていく中、果たして愛する家族のもとへ帰ることができるのだろうか。

 あわせて公開されたポスタービジュアルには、夕日に輝く一隻の潜水艦を舞台に、乗務員の仲間たちと共に海底から地上へ戻ろうとするミハイル、愛する夫の無事を願うターニャと息子、そして国籍を超えて人命救助に臨むデイビッド、それぞれの力強い眼差しが写し出されている。「残されたのは、わずかな酸素と希望だけ──」というキャッチコピーが示しているように、海底に沈み酸素が薄くなった極限状態の中で、何とか希望を見出し、愛する人のもとへ帰ろうとする主人公ミハエルの必死さが描かれている。

■公開情報
『潜水艦クルスクの生存者たち』
4月8日(金)より、kino cinema横浜みなとみらい・立川高島屋S.C.館・天神ほか全国順次公開
監督:トマス・ヴィンターベア
出演:マティアス・スーナールツ、レア・セドゥ、マックス・フォン・シドー、コリン・ファース
配給:キノシネマ
提供:木下グループ
2018年/ルクセンブルク/英語/117分/カラー/シネスコ/5.1ch/原題:Kursk/字幕翻訳:林完治 映倫:G
(c)2018 EUROPACORP
公式サイト:https://movie.kinocinema.jp/works/kursk

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