黒島結菜×松本花奈監督が語り合う、恋愛の難しさ 「気づかないうちに違う自分になる」
松本「恋愛は、時間とともに変化していくもの」
――2人から見て、僕と彼女はどんなカップルになったと思いますか?
黒島:演じてみて、僕は彼女の全部を受け入れてくれている気がしたんです。彼女も、彼のふとした子供っぽさや純粋さが好きだったし、お互いにお互いのことをちゃんと受け入れていたと思います。
松本:相手のことを想いあっていたというのはもちろんだし、何より、相手といる時の自分が好きだったんじゃないかな、と。
黒島:「この人といる自分が好き」ってとてもいいですね! そういう恋愛はすごく素敵だと思います。
――改めて作品を観ると恋愛の難しさを実感します。
黒島:恋愛ってなんでしょうね(笑)。でも、恋をしている時の女の子ってすごく可愛いですよね。恋愛は、気づかないうちに違う自分になって、変わっていくものなんじゃないかなと思いますね。ただ、結婚とも違うと思うんです。恋愛の方がよりエモーショナルになる気がする。恋愛、難しいですね……。「恋」に「愛」ってどういうことなんだろう?(笑)
――ゲシュタルト崩壊ですね(笑)。
黒島:それこそリアリティショーもそうだと思うんですが、外から見る恋愛ってすごく面白いじゃないですか。でも、自分が当事者になると、「わーっ」となってしまう。だから、リアリティショーや映画で冷静に人の恋愛を見ていると、すごく勉強になります。
――松本監督はいかがでしょう?
松本:恋愛は、時間とともに変化していくものだからこそ、その変化が楽しめたら良いですよね。
黒島:その変化を楽しむのって難しいと思うんですが、その難しさがいろいろ教えてくれるのかもしれないですね。
――本作を観て学べる恋愛観は?
黒島:付き合いたてのドキドキが長く描かれているから、私は、ずっとラブラブで仲良く過ごす時期をピュアに思い出してもらえたらいいんじゃないかなと思います。そういうピュアさ、新鮮さみたいなものを、作品を通して改めて感じてもらえたら嬉しいです。
松本:私は、僕と彼女と、僕の友達である古賀くん(井上裕貴)の3人の関係性に魅力を感じてもらえたら、と。友人を交えて仲良くできるのって、良い信頼関係が築けている証拠だと思うので。
黒島:多分、僕も彼女もどっちも嬉しいですよね。居酒屋で飲んでいるシーンとか、3人の掛け合いを見て、すごくいい空気感だと思いました。
松本:そうそう。私もあのシーン、とっても気に入っています。
■公開情報
『明け方の若者たち』
全国公開中
出演:北村匠海、黒島結菜、井上祐貴、山中崇、楽駆、菅原健、高橋春織、三島ゆたか、岩本淳、境浩一朗、永島聖羅、木崎絹子、寺田ムロラン、田原イサヲ、わちみなみ、新田さちか、宮島はるか、佐津川愛美、高橋ひとみ、濱田マリ
監督:松本花奈
脚本:小寺和久
原作:カツセマサヒコ『明け方の若者たち』(幻冬舎刊)
主題歌:マカロニえんぴつ「ハッピーエンドへの期待は」(TOY’S FACTORY)
配給:パルコ
(c)カツセマサヒコ・幻冬舎/「明け方の若者たち」製作委員会
公式サイト:akegata-movie.com
公式Twitter:@akewaka_info