座長・松本潤の気合が見える『となりのチカラ』 松嶋菜々子との10年ぶりの共演にも注目

 今回、初共演となる事務所の後輩・長尾は、子役を除いたキャスト陣の中では最年少にあたる。松本の存在感について聞かれると、「びっくりするぐらい大きいです!」と元気よく回答。標準語のサポートをはじめ「なにもかもサポートしてくださって、潤くんみたいになりたいなって思います」と笑顔をみせた。

 松本からは「とにかく“好青年”ていうフレーズが僕の中では浮かんでて、好青年=長尾っていう。それは何かって言うと朝入ってきたときの挨拶がものすごい爽やかなんです。彼がスタジオ入ってくるとその声で、あ、入ってきたなってわかるし、そういうのって大事だなって思うし。それを計算でってことじゃなくて、彼は心からやっているのが魅力」と長尾の姿勢を称賛。「彼と一緒に仕事すると僕の好感度がどんどん下がっていく(笑)」と冗談交じりで語ると、長尾は手をブンブンと振って否定のポーズ。そんな長尾は会見の登壇時をはじめ、会場を後にする際も誰よりも深々と頭を下げていたのが印象的だ。役者としてまた一つ経験を重ねる若き俳優、長尾の奮闘にも注目したい。

 また、松本とは『花より男子』(TBS系)、『ラッキーセブン』(フジテレビ系)につづき、本作で3回目となる松嶋菜々子との共演も見どころの一つ。会見で松本は、過去の松嶋の役どころを踏まえながらこんなことを語った。「お姉ちゃん役、そして社長さんだったんですね、僕らがいる探偵事務所の。なので、菜々子さんってイメージとしては、キリっとして完璧でスマートな感じの印象が強かったんですよ。なんだけど、最近見てるとちょいちょいおっちょこちょいだったり(笑)」と明かすと、松嶋は「セリフを噛んだ時とかすごいツッコんでくるんですよ」と返答。新たな発見があったと話す。

 また松嶋は、松本について「すごい大人になったなぁって思います。現場でいろんなとこが見えていて、いまこっち向きで引きだからどうのこうのとか……カメラチェンジって言うとチェンジするカメラのサイズまで言ってくる」と、松本の仕事ぶりを明かした。

 続けて「膨大な量のセリフがあるのに良くやるな~って、本当に感心してた」と感情を込めながら語ると、松本は「どんどん口に出ちゃうんです、思ってることが(笑)」と笑ってみせた。実際に撮影が重なったかは定かではないが、ドラマ撮影が予定されていたのに加えて、2021年12月30日に初開催した『Johnny's Festival ~Thank you 2021 Hello 2022〜』の演出を手掛けていたことを思うと、改めて松本の“超人”っぷりに驚かされる。

 松嶋からは「自信がどんどんついてきてるんだな」と評されながらも、「あんまりね、見たままをあんまり口に出すと女の子にモテないじゃないですか(笑)。だからちょっと出会いはあるのかなって心配してみたり」と長年の付き合いだからこそ言えるツッコミも。松本は「大きなお世話!(笑)」と言うも、松嶋は止まらず「結婚できるのかな?とか(笑)」と弄ると、松本は「ここしか(記事に)書かれないじゃん」「やめてくれよ! 『となりのチカラ』ですからねお願いしますよ」と集まった記者陣に訴える一幕も。

 会見でのトークからは、松本が座長としてどれだけ現場に集中し、どれだけ入り込んでいるのかが伝わってきた。自らも“新鮮”と語った夫・パパ役のチカラ。中腰のヒーローとして身近な問題に首をツッコむチカラの姿を通して、改めて様々な人間模様に触れ、人間関係について考えてみるきっかけとなりそうだ。

■放送情報
『となりのチカラ』
テレビ朝日系にて、1月20日(木)スタート 毎週木曜21:00〜21:54放送
出演:松本潤、上戸彩、小澤征悦、映美くらら、ソニン、清水尋也、長尾謙杜(なにわ男子)、浅野和之、風吹ジュン、松嶋菜々子
脚本:遊川和彦
演出:遊川和彦ほか
音楽:平井真美子
ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子(テレビ朝日)、服部宣之(テレビ朝日)
チーフプロデューサー:黒田徹也(テレビ朝日)
プロデューサー:秋山貴人(テレビ朝日)、松野千鶴子(アズバーズ
制作協力:アズバーズ
制作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日

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