ディオール幻のドレスや貴重なスケッチ画も　『オートクチュール』予告編＆場面写真公開

　3月25日公開の映画『オートクチュール』の予告編と場面写真が公開された。

　ナタリー・バイが主演を務める本作は、世界最高峰の一流メゾン、ディオールのアトリエを舞台に、2人の女性の生き様を描いた人間ドラマ。孤独を抱えながらも仕事に打ち込んできた女性エステルと、夢を見ることさえ知らなかった少女ジャド。境遇も年齢も正反対の2人が、時に反発し合いながら、時に母娘のように、そして親友のように、厳しいオートクチュールの世界で本当に大切なものを手に入れるまでを描く。

　エステルをバイが演じ、少女ジャド役を『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』にも出演しているリナ・クードリが演じる。そのほか、『MISS ミス・フランスになりたい！』のパスカル・アルビロ、『エミリー、パリへ行く』のクロード・ペロン、『パリの家族たち』のクロチルド・クロがキャストに名を連ねた。

　公開された予告編は、ハイファッションブランドが軒を並べ、イルミネーションが煌めくパリ・モンテーニュ通りをジャドが散策しているシーンから始まる。誰もが憧れる世界最高峰メゾン、ディオールのロゴが掲げられた階段を上がると、繊細な生地に向かい合い、モデルに着せたドレスについて話し合うなど、緊張感漂うお針子たちの姿を垣間見ることができる。その中に凛としてたたずむのは、名だたるデザイナーを支えてきた孤高のお針子、エステル。そんなエステルはある日、薄暗い地下鉄で若い女性ジャドにハンドバックをひったくられてしまう。盗みを実母に咎められたジャドが盗んだバッグを持ち主に返そうと中を探るシーンでは、直筆のスケッチ画がちらりと見える瞬間も。出会うはずのなかったエステルとジャドのドラマチックな人生を期待させるストーリーとともに、初代“バー”ジャケットや重ねづけされたプリーツが軽やかに揺れる“フランシス・プーランク”ドレス、直筆のスケッチ画なども登場する。

　本作では、映画の衣装デザイナーのキャリアを持ち、現在はオートクチュールのアトリエで働くジュスティーヌ・ヴィヴィアンの監修のもと、初代“バー”ジャケットや重ねづけされたプリーツが軽やかに揺れる”フランシス・プーランク”ドレスに、ムッシュー・ディオール直筆のスケッチ画など、保管されていた貴重なアーカイブ作品の数々がスクリーンに登場する。

■公開情報
『オートクチュール』
3月25日（金）公開
監督・脚本：シルヴィー・オハヨン
出演：ナタリー・バイ、リナ・クードリ、パスカル・アルビロ、クロード・ペロン、クロチルド・クロ
配給：クロックワークス、アルバトロス・フィルム
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