『義母と娘のブルース』SP、どんな“小さな奇跡”を見せてくれる? 麦田のやらかしにも注目

 スペシャルドラマ『義母と娘のブルース 2022年謹賀新年スペシャル』(TBS系、通称『ぎぼむす』)が1月2日21時から放送となる。

 前作の『2020年謹賀新年スペシャル版』は、義母・亜希子(綾瀬はるか)が再建した企業・ゴルディック社が買収されることになり、そのハゲタカファンド新社長・岩城良治(竹野内豊)が亡くなった旦那・宮本良一(竹野内豊)と瓜二つというところで終わっていた。

 今作では、このハゲタカ良治が、麦田店長(佐藤健)率いるベーカリー麦田を買収の標的にするようで物語を引っ掻き回すらしい。“日本一のパン屋にしたい”という麦田店長の純粋で能天気な野望や亜希子への恋心につけ込み、ある新事業が功を奏し売り上げを順調に伸ばしていたベーカリー麦田と大手製パン会社との合併話を進めようとするようだ。ハゲタカ良治へのリベンジと、夫そっくりの男への複雑な感情の間で揺れ動く営業部長・亜希子の姿が何よりの見どころになりそうだ。

 自分の中で初めて芽生えた恋心に戸惑う義母・亜希子に、“キャリアウーマン”と“一人の女性”の間で迷い、“みゆきの母親”“良一の元妻”としての役割を最優先しようとするであろう亜希子に、成長した娘・みゆき(上白石萌歌)はどんな言葉を掛け、彼女の肩の荷を下ろそうとするのか。互いを一番に想いやる母娘の掛け合いは必見だろう。

 「私が笑ったら自分が笑った気になるってさ、私が傷つけられたら自分のことみたいに怒るってさ、自分が欲しかったもの全部あげたいってさ、そういうの、そういうのね、世間では愛っていうんだよ」とは、どこまでも生真面目で“愛されることに慣れておらず、愛することにも不器用”だと自認する亜希子に、みゆきが本編最終回で掛けた言葉だ。

 娘としては少し複雑な心境もあるかもしれないが、きっとみゆきのことに何より亜希子の幸せを一番に願い、彼女の背中をそっと押し、見守るのだろう。亜希子はその気持ちを素直に受け止められるだろうか。

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