鈴木敏夫、石野卓球、YOUら著名人が『ダンサー・イン・ザ・ダーク』4K版に絶賛コメント

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』絶賛コメント

 12月10日より新宿ピカデリー、12月24日よりBunkamuraル・シネマほかにて全国公開される映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版』に各界の著名人がコメントを寄せた。

 2000年の第53回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールと主演女優賞を受賞した本作は、ラース・フォン・トリアー監督がアイスランドの歌姫ビョークを主演に迎え、過酷な運命に翻弄されながらも、自らの信念を貫き、愛する息子のために全てを投げ打つ母・セルマの姿を描いた人間ドラマ。母の無償の愛、絶望を乗り越える生命の輝きを、ミュージカルの手法を導入し、斬新な映像で描いた。21年前に日本で公開された当時は、興行収入24.2億円を記録した本作が、今回4Kデジタルリマスター化され、ついに日本で最後の劇場上映となる。

 今回コメントを寄せた著名人は、映画監督のクリストファー・ノーラン、俳優の坂上忍、スタジオジブリ・プロデューサーの鈴木敏夫ら9名。

 ノーラン監督は「ラースは映画界に衝撃を与えた偉大な監督の一人だ」とトリアー監督の手腕を語る。また、坂上は「わたしは今でも、年に300〜350本の映画を観させて頂いている。そんなこともあって、『お薦めの映画は?』と、よく訊かれるのだが、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は、間違いなく入るのである。『暗い』だ『重過ぎるだ』と、いろいろな声があるようだが、ここまで『人』という生き物と真正面から向き合った作品はないと、わたしは体感したからである。すんげぇ疲れる映画です。ですが、好きか嫌いかはさておき、絶対に観ておくべき作品であることを言い切ります!」と絶賛を寄せている。

 あわせて公開された場面写真では、過酷な運命に翻弄される母を演じるビョークの無垢なまなざし、圧倒的な歌唱とダンスが繰り広げられるミュージカルシーン、カトリーヌ・ドヌーヴとビョークの共演シーンなどが切り取られている。

コメント

クリストファー・ノーラン(映画監督)

ラースは映画界に衝撃を与えた偉大な監督の一人だ。

坂上忍(俳優)

わたしは今でも、年に300~350本の映画を観させて頂いている。
そんなこともあって、「お薦めの映画は?」と、よく訊かれるのだが、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は、間違いなく入るのである。
「暗い」だ「重過ぎるだ」と、いろいろな声があるようだが、ここまで「人」という生き物と真正面から向き合った作品はないと、わたしは体感したからである。
すんげぇ疲れる映画です。
ですが、好きか嫌いかはさておき、絶対に観ておくべき作品であることを言い切ります!

鈴木敏夫(スタジオジブリ・プロデューサー)

一度だけ、ビョークのLIVEへ。驚いたのが風船で作ったその衣装。
LIVEのあと、楽屋を訪ねると、いきなり、衣装のまま、
「私はジブリの大ファンだ!」と叫んで、強い、強いハグ。
この映画はむろん、大好き! 劇場で観る最後のチャンスとあらば、必ずや劇場へ駆けつけなければ!

milet(シンガーソングライター)

ラストシーン、セルマが107歩あるいてたどり着いた先のすべてが優しくあってほしいと願ってやまない。彼女にとって、歌っている世界は夢であり永遠。
そしてそんな彼女の姿が、私たちの中で一生忘れることのできない、永遠の存在になる。

石野卓球(DJ/プロデューサー)

今度は4Kで観てまた落ち込むか

加藤諒(俳優)

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』と出会った時は、もう劇場で観られる機会が殆どなくなっていて、観ることが出来たのは新文芸坐さんのラース・フォン・トリアー監督作品オールナイト上映だけでした。
家でDVDを見た時でさえ衝撃が大きかった作品を大スクリーンで観た興奮は今でも忘れられません。
劇場で観られるのも最後と思うと寂しいですが、ビョークさん演じるセルマの儚くも美しい最後を拝みに行きたいと思います。

柳美里(作家)

トリアーは、セルマの死によって、私の心に深い裂け目をつくった。
しかし、その裂け目から流れ出したセルマの歌声は、痛みと問いとなって、私の人生に響き続けている。

滝本誠(ライター)

妖精ビョークが遭遇した最低、最悪のサディスム、リスペクトのかけらもないラスト、つまりは、映画史に残る後味の悪さ、最高かよ。

YOU(タレント)

2000年のビョークはとんでもなかった。圧倒的。それもそうだし、今これを撮れる人も、なかなかいない気がします。
決して好きではないけれど、もの凄い映画です。

1118_dancerinthedark_sub02
1118_dancerinthedark_sub01
1118_dancerinthedark_sub03
1118_dancerinthedark_sub04
1118_dancerinthedark_sub05
previous arrow
next arrow
1118_dancerinthedark_sub02
1118_dancerinthedark_sub01
1118_dancerinthedark_sub03
1118_dancerinthedark_sub04
1118_dancerinthedark_sub05
previous arrow
next arrow

■公開情報
『ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版』
12月10日(金)より新宿ピカデリー、12月24日(金)よりBunkamuraル・シネマほかにて全国公開
監督:ラース・フォン・トリアー
主演:ビョーク
配給:松竹
2000年/デンマーク/英語・チェコ語/カラー/スコープ/140分/ドルビーデジタル/原題:Dancer in the Dark/日本語字幕:石田泰子
(c)ZENTROPA ENTERTAINMENTS4, TRUST FILM SVENSKA, LIBERATOR PRODUCTIONS, PAIN UNLIMITED, FRANCE 3 CINEMA & ARTE FRANCE CINEMA
公式サイト:movies.shochiku.co.jp/dancer

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ニュース」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる