吉沢亮「栄一がどこかで身体の中に染み付いている」 『青天を衝け』約1年間の撮影を経て

吉沢亮、『青天を衝け』の撮影を経て

 栄一がパリから帰国し、新章へと突入したNHKの大河ドラマ『青天を衝け』。同時代を描いたこれまでの大河ドラマとは全く異なる視点で、激動の幕末史がここまで紡ぎ出されてきた。そんな異色の物語を牽引したのは、主演を務める吉沢亮。約1年間の撮影を経ての変化した思いや、今後の見どころまで、話を聞いた。(編集部)

栄一が“汚さ”を覚えることを意識

――劇中の時代が江戸から明治へと移る中で、栄一の考え方も大きく変化していきます。演じるにあたってどのような意識をされましたか?

吉沢亮(以下、吉沢):明治時代に移り、みなさんがよく知っている渋沢栄一の功績がどんどん積み重なっていく、ここからが栄一の本領発揮という気がしています。今までは相手がどれだけ目上の人だろうと自分が正しいと思ったことに突き進んでいってましたけど、大人になり新政府で働くようになってからは、そこでの手段というか、たとえ自分の道理とは外れたことであっても、何かを切り捨てたりすることを選ぶようになることは大人になるってことなのかと。台本の流れ的にもそうなんですけど、栄一が“汚さ”を覚えるということは自分の中でも意識しています。

――栄一が葛藤を抱えていると。

吉沢:葛藤も抱えてるし、間違えていることをうっすら自分を俯瞰で見た時に気付いてはいるんだけど、でも止めることができない。自分のやることに余裕がなくなってきている感じです。

――ここまで栄一という一人の人物を演じてきて、役者としての学びや気づきはありましたか?

吉沢:1年以上も撮影が続いていて、栄一という役がどこかで僕の身体の中に染み付いているんです。ずっとここまで栄一でいたから、意識とかじゃないところでふと栄一が出てくる。ただそこにいるだけで栄一になれる感覚は、大河ならではかなと思います。自分は役を演じている瞬間とそうじゃない瞬間のオン・オフを意識的に切り替えられる方だと思っているんですが、その意識とはまた違う、スタジオのセットに入った瞬間にそうなってる感じがあります。今までなかったことなので、面白い経験だなと思います。

――放送前の会見で「新しい扉がバンバン開いてます」と話していましたが、その刺激は今も変わらず感じていますか?

吉沢:刺激はすごいですね。話が進むにつれて、関わっていく人物がどんどん変わったり、栄一自身も年齢が上がって、ただ純粋に突き進んでいたのが回り道をしたりしながら成長していくので。それに合わせて僕も成長しないといけない。高いクオリティを求められていますし、その中で毎日全力でやらないといけないっていう意識は変わらないですね。



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