『正義の天秤』亀梨和也のオーラが第1話から全開 “魂”を救う新たな弁護士像に注目
亀梨だけでなく、この『正義の天秤』は脇を固めるキャスト陣も豪華だ。鷹野が率いることとなる「ルーム1」だけでも、事務所の創設者のひとり娘・佐伯芽依(奈緒)に、先述した元ニート・杉村、元裁判官・桐生実雪(大政絢)、元刑事・梅津清十郎(佐戸井けん太)とくせ者弁護士であり、個性派の俳優が揃う。さらに、亡くなった芽依の父・真樹夫(中村雅俊)、芽依にとって母親のような存在の牧師・静子(山口智子)、鷹野の恋人で意識不明の状態にある雨宮久美子(大島優子)と前情報なしで見たら、なかなかに驚くキャスト陣である。
多くが謎に包まれた鷹野と久美子の過去を筆頭に、全5話で彼らがどのようにして絡み合っていくのかが見どころの一つ。日本の法廷ドラマは「豪華キャスト」「くせ者揃い」がお決まりになりつつあるが、この『正義の天秤』もまた各民放の法廷ドラマと肩を並べるレベルにあるということだ。
しかし、『正義の天秤』はただの法廷ドラマではないというところが最大の見どころでもある。被告人を無罪にしたり減刑にすることではないーー弁護士が真の意味で被告人を救うということ。弁護という治療を持って、亀梨演じる鷹野は人々の魂を救っていく。
■放送情報
土曜ドラマ『正義の天秤』
NHK総合にて毎週土曜21:00〜21:49(連続5回)
出演:亀梨和也、奈緒、北山宏光、大政絢、佐戸井けん太、大島優子、萩原聖人、竹中直人、中村雅俊、山口智子ほか
原作:大門剛明
脚本:田辺満、田中眞一、井上季子
音楽:河野伸
制作統括:渋谷未来(ジ・アイコン)、真鍋斎(NHKエンタープライズ)、岡本幸江(NHK)
演出:片岡敬司、二宮崇
写真提供=NHK