独裁国家・北朝鮮の笑顔の裏側に迫る 『ザ・レッド・チャペル』予告編&ポスター公開

 11月27日より公開されるマッツ・ブリュガー監督のデビュー作『ザ・レッド・チャペル』の予告編とポスタービジュアルが公開された。

 『THE MOLE(ザ・モール)』『誰がハマーショルドを殺したか』のブリュガー監督の映画デビュー作である本作は、北朝鮮を舞台にしたドキュメンタリー映画。ブリュガー監督は、知られざる北朝鮮の人々の素顔を暴くため、異文化交流と称し舞台公演の許可を得ることに成功。韓国系デンマーク人で脳性麻痺を持つヤコブとシモンの2人のコメディアンと共に北朝鮮に向かう。熱烈な歓迎を受ける一方で、行動は常に母のように接する案内役の女性によって監視され、本番までの間、北朝鮮の意思により2人のコントは幾度となく修正された。そんな中ヤコブは、金日成広場での軍事パレードに強制的に参加させられる。

 軍事パレードの圧倒的な威圧感にブリュガー監督も恐れる中、障害を持つヤコブだけが金一族により独裁政権が誕生したその聖地で、一人反旗を翻す。ラース・フォン・トリアーのゼントロッパ・プロダクションズが製作した本作は、第26回サンダンス映画祭ワールドシネマ・ドキュメンタリー部門審査員賞など数々の賞を獲得。類稀な感性とダークなユーモアで独裁国家・北朝鮮のリアルを描き過ぎ、ブリュガー監督は以後、北朝鮮を出禁となった。

 公開されたポスターには、北朝鮮の課外学習機関、「万景台学生少年宮殿」の前で、笑顔の女子学生と凛々しく写るヤコブとシモンの姿が収められ、予告編には、ヤコブやブリュガーが実際に映る衝撃映像満載の内容となっている。

『ザ・レッド・チャペル』本予告

■公開情報
『ザ・レッド・チャペル』
11月27日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
監督・出演:マッツ・ブリュガー
配給:ツイン      
(c)2009 Zentropa RamBUk All rights reserved 2009
公式サイト:theredchapel-movie.com

関連記事