新垣結衣、『ふたりのディスタンス』の語りを担当 CP「想像を遥かに超えるものに」

 8月16日にNHK総合にて放送されるドキュメンタリー『ふたりのディスタンス』の語りを、新垣結衣が担当していることが発表された。

 本作は、“ふたり”に焦点を当て、その“ディスタンス”=距離感を見つめるドキュメンタリー作。終生のライバル、反目しながらもリスペクトする親子、分かちがたく結びついた夫妻……。初回は「伝説の家政婦」として人気を集めるタサン志麻と夫・ロマンに密着。2人の日常に目を凝らし、歩んできた道のりをたどっていく。

 主題歌は、米津玄師がコロナ禍における音楽家としての回答として作った「カナリヤ」。番組ロゴはスタジオジブリ・鈴木敏夫プロデューサーが手がけている。

 チーフ・プロデューサーの荒川格は、「視聴者の方々に、ドキュメンタリーをもっと気楽に見ていただきたい。そう考えたときに思い浮かんだのが新垣結衣さんでした。包み込むようなやわらかさと凛とした強さが共存する新垣さんの声ならば、たくさんの人の心にスッとしみこむはず……と思ったのです。そして迎えた収録……。番組は私たちの想像を遥かに超えるものになりました。新垣さんのナレーション、お楽しみに!」と新垣に語りをオファーした理由を明かしている。

コメント

タサン志麻

ふだんの取材では家政婦の仕事のことについて聞かれることが多かったので、自分の生活や夫のことについて掘り下げてもらい、とても新鮮でした。改めて、自分にとってロマンがどんな存在なのか、長所も短所も含めて再確認できた気がします。身近に当たり前にいてくれる人のことって、立ち止まらないと考えないですよね。私は、取材を通じてよりロマンを好きになれました。私たち夫婦は、いわゆる一般的な夫婦の形とは違うかもしれません。でも、何より大切なことは人にどう見られるかよりも、自分がどうありたいかとか、それをやっていて幸せかどうか。見ていただく方にとっても、自分にとって大切な誰かのことを思い出す、考えたくなるひとときにしてもらえればうれしいです。

タサンロマン

見ていただくみなさんに伝えたいことは、ひとつだけです。
愛を伝えろ! 愛がすべて!

東森勇二(担当ディレクター)

コロナ禍で人と人の関係性が問い直されている今こそ、新しいヒューマンドキュメンタリーを作るべきではないか。番組開発の鍵となったのが“ディスタンス”という最近口にすることが多くなった言葉です。一般的には「距離」という訳で使われることが多いですが、「道のり」や(意見や信念の)「溝」という意味も含まれています。
ひと言に夫婦やライバル、コンビといえども距離間や心地いい間合いはそれぞれ。そこまでの道のりや対立を超えてつながるふたりの関係性を温かく見守る番組にしていきたいと考えています。ぜひご覧ください。

■放送情報
『ふたりのディスタンス』
NHK総合にて、8月16日(月)19:30〜19:57放送
出演:タサン志麻(家政婦)、タサンロマン(夫)
語り:新垣結衣
主題歌:米津玄師「カナリヤ」
番組ロゴ:鈴木敏夫
写真提供=NHK

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