『サウンド・オブ・メタル』10月1日より劇場公開決定 音にこだわった映画館で上映へ

 第93回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、助演男優賞、脚本賞、編集賞、音響賞の6部門にノミネートされ、音響賞と編集賞の2部門を受賞した映画『サウンド・オブ・メタル』が、10月1日より劇場公開されることが決定した。

 突如難聴に陥るメタルバンドのドラマーの主人公ルーベンが直面する状態を、観客がまるで彼になったかのごとく味わえる本作。『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』のデレク・シアンフランスが原案を務め、同作の脚本にも参加したダリウス・マーダーが監督・脚本を務めた。主人公のルーベンを『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『ヴェノム』のリズ・アーメッドが演じたほか、オリヴィア・クック、ポール・レイシー、マチュー・アマルリック、ローレン・リドロフらが出演した。

 突如難聴になったドラマーのルーベン(リズ・アーメッド)は、一緒にバンドを組む恋人ルー(オリヴィア・クック)に難聴者のコミュニティに連れていかれる。難聴であることをハンディとして捉えていないコミュニティの人々と過ごしながらも、その現実を受け入れることの難しさに直面するルーベンは、自分の人生を前に進めるために、ある決断をする。

 Amazon Prime Videoにて配信中の本作だが、整ったサウンドシステム下での鑑賞を望む声に応えて急遽劇場公開が決定。まず、特に音にこだわった上映を行っているヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿、アップリンク吉祥寺/京都にて先行特別公開、それに続き立川シネマシティにて近日公開される。

 ヒューマントラストシネマ渋谷のodessa上映では、従来の劇場クオリティから一段グレードアップしたスタジオクオリティ音響を体験できる環境を実現。アップリンク吉祥寺/京都は、国内屈指の音響メーカー、田口音響研究所が開発した究極の平面スピーカーを全スクリーンに導入している。シネマート新宿のブーストサウンド上映は、通常のシネマのスピーカー、サブウーハーに加え、スクリーン前方に4台配置したサブウーハーJBL-ASB6118からも重低音出力。VGC技術を採用した18インチ低域ドライバーを搭載し、迫力あるサウンドを出力することを可能としている。立川シネマシティの極上音響上映は、ラインアレイスピーカーLEOPARDをはじめ、メイヤーサウンドのシステムを中心にした音響設備を生かして、各スタジオの特徴をも理解する音響家により、ミキシングスタジオで録音されたものをできるだけ細部まで忠実に再現できるようにした。

 音響デザイナー、ニコラス・ベッカーとそのチームが再現する主人公ルーベンを取り巻く音環境は、映画館の音響システムで一層味わい深いものになることが予想される。

■公開情報
『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』
10月1日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿、アップリンク吉祥寺/京都、シネ・リーブル梅田にて公開
立川シネマシティにて近日公開
監督・脚本:ダリウス・マーダー
出演:リズ・アーメッド、オリヴィア・クック、ポール・レイシー、マチュー・アマルリック、ローレン・リドロフ
原案:デレク・シアンフランス
音楽:ニコラス・ベッカー、エイブラハム・マーダー
撮影:ダニエル・ブーケ
編集:ミッケル・E・G・ニルソン
配給:カルチャヴィル×Filmarks×GEM Partners
アメリカ/2019年/130分/原題:Sound Of Metal
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