黒島結菜、竜星涼、川口春奈、上白石萌歌 『ちむどんどん』は朝ドラ最強キャスト状態に?

 現在放送中のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』が8月6日の放送で折り返しを迎えた。最終回は10月29日の第120話。11月1日からは上白石萌音、深津絵里、川栄李奈がそれぞれのパートでヒロインを紡ぐ次期朝ドラ『カムカムエヴリバディ』がスタート。そして、2022年度前期に放送が予定されているのが、黒島結菜がヒロインを演じる『ちむどんどん』である。

 朝ドラは代々、東京制作と大阪制作とで代わる代わる放送されている。『おかえりモネ』が東京、『カムカムエヴリバディ』が大阪、『ちむどんどん』が東京というように。制作局の違いでよく揶揄されているのが「大阪に比べて東京のキャストは豪華」という点。上白石萌音、深津絵里、川栄李奈の3人がヒロインという時点で全くそんなことはないし、『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ・フジテレビ系)でインパクトを残した市川実日子とオダギリジョー、さらにはSixTONESの松村北斗といったほかにはない顔ぶれが並んでいる。けれど、「やっぱり東京の方が豪華なのでは……?」と認めざるを得ないくらいに、主演クラスの若手俳優が多くいる『ちむどんどん』は豪華すぎるのである。

 まず、ヒロインを務める黒島結菜は『マッサン』と『スカーレット』と朝ドラ2作に出演し、さらには『アシガール』で主演を張ったNHKとは縁深い俳優。沖縄北部のやんばるで生まれたヒロイン・比嘉暢子を演じる上で、黒島が同じ沖縄出身ということもあり、まさに文句無しのキャスティングと言えよう。

 比嘉家は個性豊かな沖縄四兄妹であるが、暢子の姉で長女の良子を演じるのが川口春奈。抜群に勉強ができて、性格も優等生。『ちむどんどん』の一つのテーマ「食」に通ずる料理は苦手とある。川口春奈といえば、大河ドラマ『麒麟がくる』での帰蝶役、主演を務めた『着飾る恋には理由があって』(TBS系)での真柴くるみ役と、現在さらなるブレイクを果たす女優。朝ドラ初出演となる『ちむどんどん』でその人気が幅広い層に広がっていくのは確実であろう。

 比嘉家の長男・賢秀を演じるのは竜星涼。自由奔放、腕力だけは人一倍。良子とは正反対の性格でたびたび喧嘩になる。料理は苦手だ。朝ドラでは『ひよっこ』にて綿引役で出演しており、映画『ぐらんぶる』や8月14日よりスタートするドラマ『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)で主演を張っている。

 四兄妹の末っ子・歌子役は上白石萌歌。幼いころから病気がちで、強烈にシャイな性格。歌をこよなく愛し、演じる上白石自身も歌手adieuとしても活躍。“歌”という点で黒島と同じ完璧なキャスティングを感じさせる。NHKの作品では大河『いだてん~東京オリムピック噺~』での前畑秀子役が印象的であり、8月20日に公開の主演映画『子供はわかってあげない』では一夏の出会いの中で無邪気な笑顔を浮かべるティーンエイジャーを純粋無垢に演じている。

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