千葉雄大、細田佳央太に「本当の弟のように思っている」 兄弟役が続き意気投合

 8月13日にテアトル新宿にて先行公開、8月20日より全国公開される映画『子供はわかってあげない』の完成披露上映会が7月27日に東京・ニッショーホールで行われ、上白石萌歌、細田佳央太、千葉雄大、豊川悦司、沖田修一監督が登壇した。

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 「マンガ大賞2015」で2位にランクインした田島列島の長編デビュー作を映画化。もうすぐ夏休みのある日、高校2年の美波(上白石萌歌)は水泳部の練習中に、ちょっと変わった書道部員のもじくん(細田佳央太)と運命的に出会い、思いもよらない父親探しの旅に出る。

沖田修一監督

 本作で初めて漫画原作を手がけた沖田監督は、“電車で大きなバッグを持っている部活帰りの女子高生”と主人公のイメージを明かし、「それを上白石さんに託した」と報告。上白石は「沖田監督の大ファンだったので、まさか自分が沖田監督の世界に生きられると思っていなかった」と声を弾ませ、「肌も真っ黒に焼いて、髪の毛も人生で一番短くして。10代最後の夏に、宝物のような時間を過ごさせてもらった」と充実の表情を浮かべた。

上白石萌歌

 そんな上白石との撮影について、細田は「真面目な話はしてないと言ったらあれかもしれないけど(笑)、ほぼ雑談だった印象ですね。長回しのシーンでは、緊張するねって話したり」と述懐。上白石が「クランクインの日に、屋上から一番下の階まで行く4分くらいの長回しシーンから始まったので、そこでキャスト、スタッフさんの一体感が生まれたし、あのシーンを撮り終えたら、きっとこの作品は大丈夫だと思えました」と語ると、細田も「ヘマするとしたら僕のほうなので、噛んだら申し訳ないとか思いながら。緊張感を保つのは大変だったけど、楽しかったです」と素直な思いを打ち明けた。

細田佳央太

 また美波の実父役を演じる豊川は「瑞々しくて、切なくて、こんなおっさんでも青春に浸れるくらい筆のタッチが素晴らしい」と脚本を絶賛。上白石と一緒に泳ぐシーンについては「恥ずかしかった」と照れ笑いしつつ、「僕も萌歌ちゃんくらいの娘がいるので、理想だよね、父親にとっては」と本音も。「お父さんは娘にそんなことしてもらえませんからね。一緒にホースで水かけたり、海に入ったり、まるで夢のような時間でした」としみじみ語った。

豊川悦司

 ところが、上白石が「豊川さんのブリーフパンツ……」と切り出すと、豊川は「ブリーフパンツじゃないよ、一応水着ね」と慌てて訂正。その後も、「豊川さんがブーメランをお召しのシーンがあって、すごく貴重な映像になっているので注目してください」とアピールする上白石に、「なんだそれ」と笑顔でツッコむなど、親子さながらの掛け合いをみせていた。

千葉雄大

 また千葉は、同じ時期に撮影したドラマでも兄弟役を演じた細田について、「2019年の僕の夏は佳央太くんと共にあった。他人とは思えない、本当の弟のように思っている」とにっこり。細田が「めちゃくちゃ嬉しい。僕にとってもお兄ちゃんのような存在」と話すと、「嬉しいですね」と目を細めるなど慕い合う場面も。今日の舞台挨拶前にも細田は「緊張する」と千葉に相談したそうで、「今は大丈夫です」と話す細田と、アクリル板越しに“E.T.”のように指を合わせた。

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