玉山鉄二が写真家、深川麻衣が美容師に 『今はちょっと、ついてないだけ』キャスト発表

 柴山健次監督最新作『今はちょっと、ついてないだけ』に玉山鉄二と深川麻衣が出演することが発表された。

 本作は、伊吹有喜による同名小説を原作に、『流れ星が消えないうちに』『パーフェクトワールド 君といる奇跡』の柴山が監督・脚本を務め映像化した人間ドラマ。

 かつて、世界の秘境を旅するテレビ番組で、一躍脚光を浴びた『ネイチャリング・フォトグラファー』の立花浩樹は、バブル崩壊で全てを失ってから15年、事務所の社長に背負わされた借金を返すためだけに生きてきた。必死に働き、完済し、気付けば40代になっていた。夢も、恋も、何もかも諦めた日々を過ごすだけ。ある日、母親の友人から写真を撮ってほしいと頼まれた立花は、撮影を通して、忘れていたカメラを構える喜びを思い出す。しかし、当時のような自信を持てず、やり直せるかどうか分からないと思いながらも、再度上京する立花。住み始めたシェアハウスには、同じように人生に敗れた者たちが集まり、住人たちと過ごす時間の中で、立花は自分が欲しているものを見つめ直す。

 玉山が演じるのは、かつて『ネイチャリング・シリーズ』という冒険番組でスターになった写真家の主人公・立花浩樹。人付き合いが下手でスターとなった自分は大人たちによって作られた虚像だと思っている人物だ。15年前、事務所の社長が残した借金を返すだけの日々となり、真面目ながらも無気力になっている。

 一方の深川は、立花が住むシェアハウスの先輩住人で、立花が出ていた番組が好きだった瀬戸寛子を演じる。美容師に関するいくつもの資格を持ち、ヘアメイクもできる美容部員として働いていたが、リストラされてしまうという設定だ。

 撮影は、千葉県茂原市、長野県千曲市、愛知県幸田町、長崎県島原市の4都市の製作協力により、2021年9月にスタートする。なお、公開時期は2022年春に決定した。

柴山智隆によるイメージボード(画)

コメント

玉山鉄二


「やれば出来る」、「努力すれば必ず夢はかなう」大人たちに教わったこの言葉で、苦しんだ人達は少なからずいると思います。なぜ「今はちょっと、ついてないだけ」と言ってくれなかったのかと。人生に惰性や楽観を生み出せる事も人間の強さ。今、こういう社会だからこそ、セカンドチャンス、人生の敗者復活戦があっても良いと思います。観ていただいた方々から「少し肩の荷がおりた」と言っていただけるような作品になればと思います。

深川麻衣

生きていると、誰しも日々いろいろな出来事に直面すると思います。楽しいことばかりではなく、思わず後ろ向きになってしまうことや、もしもあの時に戻れたら…。という後悔を持つことも。この物語は、過去を見て見ぬふりをしたり、無かったことにして前に進むのではなく、本当の意味で今までの自分を受け入れて、人生を歩んでいく勇気をそっと分けてくれるような、そんなあたたかいお話です。皆さまの人生にそっと寄り添えるような映画になりますように。

■作品情報
『今はちょっと、ついてないだけ』
監督:柴山健次
出演:玉山鉄二、深川麻衣 他
原作:伊吹有喜『今はちょっと、ついてないだけ』(光文社文庫)
配給:ギャガ 
クラウドファンディングURL:https://motion-gallery.net/projects/imatsui_movie
(c)2022映画『今はちょっと、ついてないだけ』製作委員会/画・柴山智隆

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