坂井真紀、永瀬廉&浅野忠信と作り出す“家族の香り” 『おかえりモネ』に及川美波役で登場

 舞台を再び気仙沼へと移した『おかえりモネ』(NHK総合)。第8週「それでも海は」では、百音(清原果耶)の幼なじみである亮(永瀬廉)の秘めた思いが明かされる。

 第36話では、家族の写真を見つめてすすり泣く亮の姿が描かれたが、そこに写っていたのが母・美波だ。第13話で、永浦家の名簿の中に「及川美波」の名前が印象的に映し出されていたが、これまでその姿は一度も明らかになっていなかった。

 震災以降どこか無理をしている様子だった亮、アルコール依存症になってしまった亮の父・新次(浅野忠信)。言葉で語れることはなかったが、2人の変化の理由に美波の不在があったことは明らかであった。

 美波を演じるのは、『ウェルかめ』以来の朝ドラ出演(『なつぞら』スピンオフも含めれば3作目)となる坂井真紀。映画、ドラマ、舞台と、影のある役柄から底抜けに明るい役柄まで非常に幅広い演技力を何年も見せてくれている。コント番組『ココリコミラクルタイプ』(フジテレビ系)でもレギュラーとして活躍していたように、独特の間を掴むのが非常に巧みな俳優だ。

 『おかえりモネ』で演じる美波は、新次の妻であり、百音の父・耕治(内野聖陽)の憧れの人でもあったというマドンナ的な存在。「こんなことは一生に一度かもしれないと、おおいに楽しませていただきました。演出の桑野さんからも『マドンナ感』と『太陽のような人』というキーワードをいただき、美波が出てくるシーンが、太陽の光がふり注ぐように明るく元気なものになればいいなと思い演じていました」と坂井は語っている。

関連記事