浮所飛貴、映画初主演で強まった演技への思い 『胸きみ』で得た“刺激”を明かす
浮所飛貴(美 少年/ジャニーズJr.)の初主演映画『胸が鳴るのは君のせい』が現在公開中だ。2012年から2014年まで『ベツコミ』(小学館「ベツコミ フラワーコミックス」刊)で連載され、累計発行部数250万部突破の紺野りさによる人気少女コミックを実写映画化した本作は、転校生の有馬隼人と、有馬を想い続ける篠原つかさが繰り広げる、親友のように仲がいい友達への“片思い”を描いた青春ラブストーリー。
リアルサウンド映画部では、今回映画初出演にて主演を務めた浮所にインタビューを行い、演技への思いや、座長を通して得たものについて話を聞いた。
映画の主演は「自分の人生の中で衝撃的な出来事」
ーー今回、映画初主演ですが、出演が決まったときの心境をお聞かせください。
浮所飛貴(以下、浮所):聞いた瞬間の心境を結構鮮明に覚えていて、それくらい自分の人生の中で衝撃的な出来事でした。まさか自分がこうやって映画の主演をやらせていただくとは夢にも思っていなかったくらいのすごいことだったので、信じられないくらい嬉しかったです。実は不安は全くなくて、こんな機会をいただけたなら期待以上のものを返せるように頑張ろうという方向に自分の気持ちが変わっていきました。
ーーグループのメンバーの方からは、出演することについて何か言われましたか?
浮所:全くひがみとか、「浮所かよ!」みたいなことは冗談でもなくて。シンプルにちゃんと応援してくれて、親身になって喜んでくれたので、個人的にはとても感動しました。いいメンバーだなと思いました。それこそ主題歌が決まったときはめちゃくちゃ驚いてましたけど、メンバーが応援してくれたので、頑張れました。
ーー有馬をどのように演じようと考えていましたか?
浮所:演じる上で原作があり、そのファンの方がたくさんいるので、その方にも実写を楽しんでいただけるようにというのはすごく意識していました。だから、その日の撮影やシーンごとに、マンガのページに全部付箋を貼って、台本と照らし合わせて毎日確認していました。きちんと原作に近づけつつも、自分のオリジナル性というか、自分だからこそ演じられる有馬を出せていけたらなと。
ーーつかさにかき氷を食べさせるシーンは、監督と事前に打ち合わせをしたそうですね。
浮所:そうですね、かき氷のシーンは特に大変で、緊張したシーンの1つです。演技だけではなく、つかさが真っ白な浴衣を着てるんです。お互いかき氷を食べてるんですけど、僕があーんとするんです。それを、浴衣に落としたらほんとにやばいと思って(笑)。震えるくらいで、もしかしたら焦りの表情が出ているかもしれないです。
ーー胸キュンポイントが多い作品ですよね。特に胸キュンだなと思うところはどこですか?
浮所:キュンキュンポイントがたくさんありすぎますよね。原作にないという意味では、つかさの髪を有馬が持ってあげるシーンがいいですね。もちろん原作にあるシーンで、かき氷のシーンや、髪に絡まった葉っぱを取ってあげるシーンなど、いろんなキュンキュンポイントがあります。
ーーそういう胸キュンがある作品はもともと好きだったんですか?
浮所:そうですね! 個人的にはすごく好きです。なんでかというと、自分自身が中高と男子校だったので、キュンキュンした学生生活を送れていなかったこともあって……。だからキュンキュンする作品を観たり演じたりするのはすごく好きです。それこそアイドルはみんなをキュンキュンさせるような仕事なので、自分にぴったりだなと思いながらやっています。
ーー撮影自体が学生生活の疑似体験みたいな感覚もありそうです。
浮所:本当にその通りですね。学生のイベントが盛りだくさんでした。林間学校、海、お祭り、キャンプファイアーとか、いろんなシーンがありましたね。共学はこんな感じなんだなと思いました。撮影自体がすごく楽しかったこともあって、共学に行きたかったなと改めて思います。
ーージャニーズの先輩方にアドバイスをもらったり、参考にした作品とかはありますか?
浮所:実は今回演じる上で、アドバイスや、何かの作品を参考にはしないように心がけていました。自分が初出演で初主演をやらせていただくのがすごく嬉しかったので、せっかくなら全て自分で考えて1からやってみようとずっと考えていて。でも応援のメッセージはたくさんいただいて、それがすごく嬉しかったです。松本(潤)くんとか、(平野)紫耀くんとか、(中島)健人くんとか。いろんな方が頑張れとメッセージを送ってくださって、それが力になりました。