ジョージ・A・ロメロ監督の幻の未発表作『アミューズメント・パーク』日本初公開決定
ジョージ・A・ロメロ監督作『アミューズメント・パーク』が、日本初公開されることが決定した。
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『ゾンビ』などゾンビ映画の第一人者であり、ホラー映画の巨匠で、2017年に他界した故ジョージ・A・ロメロ監督。『アミューズメント・パーク』は、ロメロ監督が1973年に手掛けた幻の未発表作となる。
本作はもともと年齢差別や高齢者虐待について世間の認識を高めるためにルーテル教会がロメロ監督に依頼した企画だったが、出来上がった作品は老人の悲惨な状況が容赦なく映され、あまりにもストレートに当時のアメリカ社会を描いた内容に依頼者は慄き、封印されていたという。
さらに『アミューズメント・パーク』の日本公開にあたり、1973年『ザ・クレイジーズ』、1977年『マーティン/呪われた吸血少年』もあわせて劇場公開されることが決定。
『ザ・クレイジーズ』は、人間を発狂させる細菌兵器の事故による人々の混乱をセミ・ドキュメントタッチな設定と残酷描写を交えながらの狂人、軍人、生存者の手に汗握る三つ巴で描いたパニック・ホラー作。
『マーティン/呪われた吸血少年』は、現代を舞台に、人間の血を求める少年(自称84歳)と、彼を監視するいとこの老人との確執を軸に、ドラキュラに代表される吸血鬼伝説を新たな視点・角度から描いた作品だ。ロメロ監督は本作を「自身の手掛けた作品の中で、最も気に入っている」と公言している。
一般公開に先駆け、7月9日より新宿シネマカリテで4週間に渡り開催される映画祭「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション2021」 内にて、ロメロ監督の命日である7月16日に3作品を上映、10月15日よりシネマカリテにて公開となる。
■公開情報
『アミューズメント・パーク』
『ザ・クレイジーズ』
『マーティン/呪われた吸血少年』
7月16日(金)より、カリコレ2021にて3作上映
10月15日(金)より、新宿シネマカリテにて3作公開
『アミューズメント・パーク』
監督:ジョージ・A・ロメロ
出演:リンカーン・マーゼル
1973年/アメリカ映画/53分/原題:The Amusement Park
提供:キングレコード
配給:ビーズインターナショナル
(c)2020 George A. Romero Foundation, All Rights Reserved.
『ザ・クレイジーズ』
監督・脚本:ジョージ・A・ロメロ
出演:W・G・マクミラン、レイン・キャロル、ハロルド・ウェイン・ジョーンズ
1973年/アメリカ/104分/原題:The Crazies
提供:キングレコード
配給:ビーズインターナショナル
(c)1973 PITTSBURGH FILMS.ALL RIGHTS RESERVED.
『マーティン/呪われた吸血少年』
監督・脚本:ジョージ・A・ロメロ
特殊メイク:トム・サヴィーニ
出演:ジョン・アンプラス、リンカーン・マーゼル、クリスティーン・フォレスト
提供:フィールドワークス
配給:ビーズインターナショナル
1978年/アメリカ/96分/原題:Martin
(c)1977 MKR Group Inc.