『おかえりモネ』ダイナミックな映像も見どころに 初登場の塚本晋也も気になる存在感

 『おかえりモネ』第2週「いのちを守る仕事です」で、登米の森林組合にやってきたのは耕治(内野聖陽)だけではない。第8話では、百音(清原果耶)が林間学校の小学生を山に案内する。

 目的は山歩きと植樹体験。そこでは第7話で佐々木(浜野謙太)が話していた間伐作業が実際に行われる。いい木を残して周りの木は切る。それは太陽の光が山の肌にきちんと当たったり土砂崩れを防いだりする役割、さらに切った木も家具や割り箸、食器、小物にして大事に使うことができる。大きな音を立て、チェンソーで間伐する様子は子供たちが大はしゃぎするくらいに、映像としてもダイナミックなものである。

 案内する子供たちの中で少々心配な生徒が一人いる。それが圭輔(阿久津慶人)だ。第7話でも百音が組手什を説明する際に指摘してきたり、お父さんに怒られていたりと、やんちゃ盛りの子といった印象。けれど、感受性が強く間伐や植樹体験を通して、それらの木が周りの役に立っていることをいち早く理解するのだ。それでもやんちゃなことに変わりはなく、百音も竹とんぼを飛ばす圭輔に「何かやらかしそうだから見てる」とすっかりつきっきりである。

 山の天気は変わりやすい。雨の予報はなかったはずが、急に雷鳴が轟き始めたりする。そして小さな子供の行動も予測がつかない。雷が鳴った瞬間、圭輔は竹とんぼを飛ばし、グループから逸れてしまう。圭輔を追いかける百音。弟にあげる大切な竹とんぼも圭輔も見つかり、一安心と思いきや、少し目を離した隙に今度は圭輔が崖から滑り落ちてしまう。百音では到底引き上げることができない深さ。さらに土砂降りの雨も百音に追い打ちをかけていく。森林組合正式採用から早くも、百音にとって初めての試練が訪れてしまった。

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