ロバート・デ・ニーロらの愛らしい姿 『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』メイキング写真

 6月4日に公開される映画『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』のメイキング写真が公開された。

 本作は、ロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマンが肩の力を抜いてドタバタ劇を繰り広げるコメディ映画。舞台は1970年代のハリウッド。B級映画プロデューサーのマックスは、ギャングのレジーからの借金が返せず大ピンチだが、起死回生の大トリックを思いつく。危険なスタント撮影で死亡事故が起きれば、保険金がガッポリ入って大儲けができる。早速ボツにしていたサイテーの脚本を引っ張り出し、老人ホームから往年のスター、デュークを担ぎ出して西部劇の撮影を開始する。ただし真の目的は、映画を絶対に完成させないこと、そして撮影中にデュークに死んでもらうこと。ところがデュークは思いの外しぶとくて、撮影は順調に進んでしまう。

 公開されたメイキング写真では、マックスが“自分の子ども”のように長年温めてきた企画をかつての弟子で売れっ子プロデューサーであるジェイムズ(エミール・ハーシュ)に製作権を譲ることを決め泣き崩れる様子、ハーシュ演じるジェイムズの見るからに胡散臭そうな様子を捉えた撮影風景、デ・ニーロが撮影中にジョージ・ギャロ監督に話しかける様子、劇中劇『西部の老銃士』の成功のカギを握る名馬“バタースコッチ”とデ・ニーロの愛らしい2ショット、劇中劇の主演俳優であるデュークとマックスを捉えた往年の名作を思わせるモノクロによる2ショットなどが切り取られている。

 1970年代に18歳で『The Comeback Trail』という映画のラフカットと出会って以来それを1本の映画にすることを模索し続け、デ・ニーロという最大の協力者を得てその夢をついに実現させたギャロ監督は、本作について「この映画はコメディとは言え、多くのコメディのように過剰な照明や派手な色彩は使いたくなかった。物語は愉快だが、これは殺害計画についての話なんだ。だから、撮影監督のルーカス・ビーランと私はこのストーリーを語るために、もっとダークでリアルな視覚モチーフをひねりだした。手持ちカメラを使ってシーンにより直感的な質を与えている」と語る。

 その上で、「観客は、『西部の老銃士』の撃ち合いシーンが始まると、画面が微妙に鮮やかになることに気づくことだろう。ここで私たちは偉大なジョン・フォードの手法を取り入れようとした。現代的なカットを多用する手法とは違い、カメラの動きを利用してエネルギーを作り出すという異なる方法を使ったりしている」と、物語の時代設定なども意識したこだわりについて明かしている。

■公開情報
『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』
6月4日(金)全国ロードショー
監督・脚本:ジョージ・ギャロ
出演:ロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマン、ザック・ブラフ、エミール・ハーシュ
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
アメリカ映画/英語/2020年/104分/シネスコ/5.1ch/原題:The Comeback Trail/日本語字幕:藤本聡
(c)2020 The Comeback Trail, LLC All rights Reserved
公式サイト:comeback-hollywood.com
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