堤真一、満島真之介らの名演が光る忘れられない回に 『青天を衝け』血洗島・青春編が終了

 千代に「俺は間違ってたんだ」と打ち明けた栄一は、目を背けていた娘・うたを初めて抱く。込み上がってくるのは「臆病者」と自分を蔑む言葉と「死なねぇでよかったぁ」という安堵の思い。涙する栄一に千代は「道は決してまっすぐではありません。曲がったり、時には間違えて引き返したってよいではありませんか」と言葉をかける。

 千代が優しく受け止めることで栄一は「自ら死ぬなんて二度と言わねぇ。どんなに間違えてもみっともなくても生きてみせる」と誓うのだった。初めて自分の過ち、弱さを認める栄一を抱きしめる千代。栄一が京へ向かう前の、夫婦として支え合う2人が表れたシーンだ。

 第13回「栄一、京の都へ」からは、一橋家臣編に突入。薩摩藩士・五代才助(ディーン・フジオカ)や新選組の副長・土方歳三(町田啓太)が新たに登場する。舞台は激動の京へ。いよいよ、江戸幕府の終焉が近づく。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
大河ドラマ『青天を衝け』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
BSプレミアムにて、毎週日曜18:00~放送
BS4Kにて、毎週日曜9:00~放送
出演:吉沢亮、小林薫、和久井映見、村川絵梨、藤野涼子、高良健吾、成海璃子、田辺誠一、満島真之介、岡田健史、橋本愛、平泉成、朝加真由美、竹中直人、渡辺いっけい、津田寛治、草なぎ剛、堤真一、木村佳乃、平田満、玉木宏ほか
作:大森美香
制作統括:菓子浩、福岡利武
演出:黒崎博、村橋直樹、渡辺哲也、田中健二
音楽:佐藤直紀
プロデューサー:板垣麻衣子
広報プロデューサー:藤原敬久
写真提供=NHK

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