道枝駿佑の『俺の家の話』での活躍を振り返る 長瀬智也、羽村仁成との共演で得たもの

 ドラマ『俺の家の話』(TBS系)が面白い。主演の長瀬智也をはじめ、戸田恵梨香、西田敏行、桐谷健太、江口のりこ……など実力派、個性は俳優が勢揃い。それぞれが演じるクセの強いキャラクターも魅力的な上に、思わずツッコミたくなる奇想天外のストーリーも楽しい。こんな風に熱い家族を描いた作品は、昨今ないのではないだろうか。それを時にコミカルに、時に感動的に表現している俳優陣は流石だ、と頷いてしまう。そんな俳優陣の中で健闘を見せているのは関西ジャニーズJr.内グループ、なにわ男子の道枝駿佑だろう。

 道枝が演じるのは、長瀬演じる観山寿一の甥、長田大州。イマドキの高校生である大州は母の舞(江口のりこ)に言われて能を続けているが、今はダンスに夢中のようで、ここ数話では能をやっているシーンはほぼない。自分より後から能を始めた従兄弟の秀生(ジャニーズJr.・羽村仁成)が才能を発揮して、祖父であり観山家宗家の寿三郎(西田敏行)に褒められている様子を複雑な思いで見てきた。

 思春期真っ只中の大州を、道枝は実にいい塩梅で表現している。例えば、第4話。能の独特の言い回しや動きができていないと注意されると、不貞腐れたような表情を見せるなど思春期らしさを表現。一方で、一緒に練習をしている秀生に対しては優しく、2人で帰っているシーンでは穏やかな表情を浮かべている。

 さらに第5話では、宗家に「舞台に穴を開けるなんて能役者にとってあるまじき行為」と怒られると「だったら破門で」と言い放ったり、舞に「親の介護もあんたの人生」と言われると「意味わかんねーよ、なんなんだよ」とキレて去っていったりしてしまう。その若さ特有の不満が、表情と動きからよく伝わってくる。