『おちょやん』千代の弟・ヨシヲを演じる倉悠貴とは? “空白の時間”をどう表現するのか

 『おちょやん』(NHK総合)第12週目は、「たった一人の弟なんや」というサブタイトルの通り、主人公の竹井千代(杉咲花)と弟のヨシヲ(倉悠貴)の再会が描かれる。

倉悠貴

 そもそも父親・テルヲ(トータス松本)が連れてきた後妻の栗子(宮澤エマ)と反りが合わず半ば追い出される形で奉公に出された千代だったが、弟のヨシヲとはそれっきり音信不通。

 母親が亡くなった際にまだ幼く実の母の記憶のないヨシヲは栗子に懐いたため、千代が頭を下げて「ヨシヲのことは追い出さんとったってください」と土下座して頼み込む姿も胸が痛いものがあった。

 ただ千代は、奉公先に現れたテルヲの口から、ヨシヲは家を出て行ってしまったことを聞かされる。快活な千代の後ろを連いて回り、いつもお腹を空かせ、千代が奉公に出る際には「姉やん! 姉やん!」と大声で叫んでいたヨシヲだったが、朝ドラ史上最悪のダメ親と名高いテルヲの下で過ごすのはさぞ大変で苦労続きだったことだろう。

 そんな安否不明だったヨシヲの再登場にネットも歓喜に沸いている。さらにその再登場に注目が集まっているのが、青年になったヨシヲを演じる新人俳優・倉悠貴という新星の存在。どこかアンニュイな雰囲気を纏いながらも射抜くようにこちらを眼差す視線に惹きつけられた人も少なくないだろう。時に、中性的にも感じられる佇まい、とても“今”っぽいのに、どこか“懐かしさ”も感じさせる独特な空気感を放っている。