主演は山田杏奈、監督・脚本は首藤凜 高校生の三角関係描く綿矢りさの小説『ひらいて』映画化

 芥川賞作家・綿矢りさの小説『ひらいて』が山田杏奈主演で映画化され、2021年秋に公開されることが決定した。

 2001年に『インストール』で文藝賞受賞、早稲田大学在学中の2004年に『蹴りたい背中』で芥川賞を受賞した綿矢。『勝手にふるえてろ』や『私をくいとめて』などの作品が映画化されているが、今回、高校生による三角関係を描いた『ひらいて』の映画化が決定。

 高校3年生の愛は成績優秀、明るくて校内では人気者。そんな彼女は、同じクラスの「たとえ」に片思いをしている。彼はクラスでも目立たず、教室でもひっそりと過ごす地味なタイプの男子。だが寡黙さの中にある聡明さと、どことなく謎めいた影を持つたとえに、愛は高1の時からずっと惹かれていた 。しかし、どこか人と関わりを持つことを避けているようなたとえに、愛はなかなか近づけずにいた。自分だけが彼の魅力を知っていると思っていた 。しかし、彼が学校で誰かからの手紙を大事そうに読んでいる姿を偶然見てしまったことで、事態は一変する。

 主人公の女子高生・木村愛を演じるのは、『ジオラマボーイ・パノラマガール』『樹海村』など主演作が続々公開中の山田。屈折した少女の恋心を表現する。『また一緒に寝ようね』でぴあフィルムフェスティバル2016映画ファン賞・審査員特別賞を受賞、オムニバス映画『21世紀の女の子』でも注目を集めた若干24歳の若手監督・首藤凜が脚本・監督を務める。

 主演を務める山田と首藤監督、そして原作者である綿矢からはコメントも到着している。

コメント

主演:山田杏奈

木村愛役を務めさせて頂きました、山田杏奈です。 
愛が自分と他人を壊しながら、もがきながら生きる姿が皆さんにどう映るかとても楽しみです。 普段役と共に泣いて、共に喜ぶことを目標にしていますが、今回は愛という人とひたすら戦った撮影期間でした。 私は彼女が嫌いですが、彼女を愛さずにはいられませんでした。 素晴らしいキャストの皆さん、スタッフの皆さんと紡いだ作品をどうぞ楽しみにしていてください。

監督:首藤凜

綿矢りささんの『ひらいて』を初めて読んだ17歳の冬から、この映画を撮るために生きてきました。静かな戦いのような撮影期間、そうずっとあなたに会いたかったのだと思う瞬間が幾度もありました。歪な彼女たちの青春でもって、世界にはこんなやり方が無数にあるのかもしれないと予感されるように、私の才能と熱の全てを使います。

原作:綿矢りさ

『ひらいて』は炎のように自分も周りも焼きつくしてしまう、激しい性格の女子高生が主人公で、映像にするとどんな風になるか想像もつきませんでした。でも脚本を読ませていただき、主人公の激しさのなかにある揺らぎや、人に出会って少しずつ変わってゆく様子が描かれていて、感動しました。首藤監督の作り上げられた映像作品を観るのが、とても楽しみです。主演の山田杏奈さんが主人公の体当たりの恋をどのように演じられるのかも、想像が膨らみます。

■公開情報
『ひらいて』
2021年秋、全国ロードショー
主演:山田杏奈
監督・脚本:首藤凜
原作・綿矢りさ『ひらいて』(新潮社文庫刊)
制作プロダクション:テレビマンユニオン 
製作:「ひらいて」製作委員会 
配給:ショウゲート
公式サイト:hiraite-movie.com 
公式Twitter:@hiraite_movie