本田翼の体当たり演技や杉野遥亮の仕草に引き込まれる 俳優陣の味のある芝居が光った『アプ恋』

 令和の恋愛にマッチングアプリの存在は無視できない。出会いがないと嘆くヒロインにマッチングアプリを勧めるシーンが登場する作品は『わたしの家政夫ナギサさん』(TBS系)や『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』(テレビ東京系)など多数存在する。そんな中で1月10日に放送された『アプリで恋する20の条件』(日本テレビ系)は、マッチングアプリを通して出会う男女6人の恋を描いたラブコメディである。主人公役の本田翼を筆頭に、野村周平、杉野遥亮、山本舞香、鷲見玲奈、濱津隆之など豪華俳優陣が、マッチングアプリを通して多種多様な恋愛を経験する様子を熱演。“ヤリモク”や“メシモク”などマッチングアプリの出会いならではの表現もいいスパイスになっていた。

 長年同棲していた彼氏から別れを切り出された加瀬妙子(本田翼)は、知り合いのカフェ店員・高木遥斗(野村周平)の勧めでマッチングアプリを始めるようになる。最初は全然使いこなすことができず、プロフィール欄に「いいね」がつかない日々……。しかし遥斗のアドバイスにより劇的にマッチする確率が上がり、何人かの男性とのデートにまで漕ぎつけた。そしてある日、妙子は長谷川誠(杉野遥亮)とマッチすることに。態度も悪く無愛想な長谷川に、はじめこそ関心を示さなかった妙子だが、次第に“言いたいことを言える”関係に居心地の良さを感じ始める。

 その頃、遥斗は三上咲子(鷲見玲奈)という自称バツイチの女性に熱を上げる。届きそうで届かない思いを抱える遥斗は、いつの間にか咲子の魅力に振り回されていた。さらに妙子の務める会社の社長・糸川弘樹(濱津隆之)は“メシモク”の女子大生・島田実日子(山本舞香)とマッチング。高い食事を奢らせられたり、就活の手伝いをさせられていた。しかしこの4人はお互いの背景を知っていくうちに思わぬ展開に巻き込まれることに。

 マッチングアプリに関する豆知識が盛り込まれ、キュンキュンしながら各々の恋愛を見守るかと思いきや、ラストはスラップスティックコメディのような騒々しさ。そんな絶妙なバランスと共に俳優陣の味のある芝居が重なり、ますます引き込まれてしまうのが『アプリで恋する20の条件』の魅力だろう。