玉木宏×川口春奈はずっと観ていたい夫婦? 『極主夫道』が原作に加えた家族愛というメッセージ

 なによりの魅力が、龍と美久、そして2人の仲の良さを見守るような長女・向日葵(白鳥玉季)、3人の家族愛。原作では娘が存在せず、龍と美久のかけあいが魅力となっていたが、娘を加えたことで、ドラマ版では親子愛という要素が描かれている。原作ファンからかなりの賛否両論があったのも事実だが、子育てや子供のイジメは極道の龍の力だけでも解決できず、龍の優しさが返って向日葵を傷つける難しさもあり、それこそ町の人の力が必要になってくる。そうした龍で解決できないところがドラマ版の面白さにつながっており、龍と向日葵が本当の意味での親子関係になれるのかが、このドラマ版ならではの最大のテーマではないだろうか。

 最終話は、龍の余命が3カ月と聞かされた美久が「龍の死ぬまでにやりたいこと」を叶える話で、雅や江口だけでなく、町の人たちにも伝えられ協力していく。この病気も勘違いの可能性が極めて高いが、予告編を見るだけでも、警官2人が龍の作ったオムライスを感慨深そうに食べたり、泣く雅を励ます虎二郎など、最終回も本当にいい人たちばかり。

 初回のラストで、夕日が射す橋の上で龍が「血は繋がってなくても、向日葵は俺の家族や」と言うと、「ありがとう」と手をとる美久。それを離れて見ている向日葵にも手を繋ごうと言うが「絶対嫌だ」と逃げていく向日葵というシーンがあったが、最終回は親子3人が手を繋ぐことがあるのか。とにかく優しい気持ちにさせるドラマなだけに、いったいどんな幸せな景色を最後に見せてくれるのか楽しみでならない。

■放送情報
『極主夫道』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30~23:25放送
出演:玉木宏、川口春奈、志尊淳、古川雄大、玉城ティナ、MEGUMI、安井順平、田中道子、白鳥玉季、中川大輔、片岡久迪、水橋研二、本多力、新津ちせ、橋本じゅん、滝藤賢一、稲森いずみ、竹中直人
原作:おおのこうすけ『極主夫道』(新潮社『くらげバンチ』連載中)
脚本:宇田学ほか
監督:瑠東東一郎ほか
チーフプロデューサー:前西和成
プロデューサー:中山喬詞、小島祥子、清家優輝(ファインエンターテイメント)
共同プロデューサー:池田健司(日本テレビ)
制作協力:ファインエンターテイメント
制作著作:読売テレビ
(c)読売テレビ
公式サイト:https://www.ytv.co.jp/gokushufudo/
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