『孤狼の血』の続編が完全オリジナルストーリーで2021年公開 登場人物の一部とらえたビジュアルも

『孤狼の血II』2021年公開へ

 映画『孤狼の血』の続編、『孤狼の血II(仮)』が2021年に公開されることが決定し、あわせてビジュアルが公開された。

 2018年に公開された『孤狼の血』は、警察と暴力組織に関わる様々な人間模様を巧みに描いた「正義とは何か?」を問う物語。続編となる『孤狼の血II(仮)』は、前作から3年後を舞台に、広島の架空都市・呉原市の裏社会を治めていた伝説の刑事・大上亡き後、その遺志を受け継いだ若き刑事・日岡の“その後”の姿が、完全オリジナルストーリーとして描かれる。

 「本作の撮影ほどデビュー作以上に武者震いしたことはありませんでした」と語る白石和彌監督をはじめ、数々の賞を受賞したスタッフが再結集し、前作同様オール広島ロケを敢行。新型コロナウイルスの流行により地方でのロケが難しい状況の中で、スタッフ全員がロケの開始前にPCR検査を受け、毎日の体温報告を行い、ロケ地などで消毒を行う衛生班を設置するなど制作陣による努力と、大人数のキャスト・スタッフを快く受け入れた呉市をはじめとする広島県、地元の人々の協力によってロケが実現した。1人の感染者を出すことなく、また前作以上のものを作るために、手間と時間を惜しまずにこだわり抜いたキャスト・スタッフによって、呉市と広島市を中心に9月29日から35日間にわたって行われた撮影は11月8日に無事終了した。

 撮影を終えたばかりの白石監督は「前作以上によりエンタメ作品として楽しんでもらえるようになっていると思います。すごいものを皆さんに見せられるという確信がありますので、楽しみに完成を待っていただければ」と本作への手ごたえを語り、原作シリーズの執筆者・柚月裕子も「『孤狼の血』の続編が、原作シリーズでは描かれてないオリジナルストーリーで、しかも全信頼を置いている白石監督の元誕生すると聞いて、前作の一ファンとして純粋に嬉しかったです」とオリジナルストーリーとして誕生する映画に期待と、白石監督をはじめとする制作陣に全幅の信頼を寄せている。

 あわせて公開されたビジュアルには、登場キャラクター21人それぞれの身体の一部が表現されている。

コメント

監督・白石和彌

本作の撮影ほど、デビュー作以上に武者震いしたことはありませんでした。映画界をはじめ世の中が苦しい状況の中で『孤狼の血』の続編の撮影をさせてもらえるということで、色々なことをぶっ飛ばせるような映画にしなければならないという想い、そして僕たちが映画をつくることで、少しでも呉、広島に恩返しが出来ればという想いがありました。撮影を受け入れてくれたことに本当に感謝していますし、そういった中で無事クランクアップを迎えられて安心しました。今回は原作シリーズに描かれていない日岡の物語となりますが、エンターテインメントとしてどこかぶっ飛んでいて、なおかつめちゃくちゃ面白いものというのを目指しました。アクションしかり、お芝居しかり、前作以上によりエンタメ作品として楽しんでもらえるようになっていると思います。撮影が苦しい時もありましたが、エンタメを目指すということは妥協しないでやりきった自信があります。まだ僕自身撮影を終えたばかりですが、すごいものを皆さんに見せられるという確信がありますので、楽しみに完成を待っていていただければと思います。

原作・柚月裕子

『孤狼の血』の続編が、原作シリーズでは描かれていないオリジナルストーリーで、しかも全信頼を置いている白石監督のもと誕生すると聞いて、前作の一ファンとして純粋に嬉しかったです。私自身前作を見て胸が震えて、まだまだ日岡であったり、『孤狼の血』という作品の先を見たいと思っていたので、続編の製作が決定した時「またあの衝撃が体験できる!」と興奮しました。前作は非常に熱い映画でありました。きっと今作でも前作以上の熱さとか、何よりも日岡の成長であるとか、日岡を取り巻く人間模様が色濃く描かれていると思うと、今から完成が楽しみです。

■公開情報
『孤狼の血II(仮)』
監督:白石和彌
脚本:池上純哉
原作:柚月裕子『孤狼の血』シリーズ(角川文庫/KADOKAWA)
音楽:安川午朗
撮影:加藤航平
照明:川井稔
美術:今村力
録音:浦田和治
企画協力:KADOKAWA
配給:東映
(c)2021「孤狼の血II」製作委員会

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