三船敏郎生誕100年記念の企画上映2021年1月開催 デビュー作『銀嶺の果て』など8作を35mmで

 三船敏郎の生誕100年を記念した特集上映「世界のミフネと呼ばれた男〜三船敏郎生誕百年記念〜」が、2021年1月に新宿武蔵野館と新宿シネマカリテにて行われることが決定した。

 2020年に開館100周年を迎えた武蔵野館では、日本のみならず世界中の映画ファンに愛され、ハリウッドの殿堂「ウォーク・オブ・フェイム」にその名を刻む三船の生誕百年を記念し、「世界のミフネと呼ばれた男~三船敏郎生誕百年記念~」をテーマに、日本映画界が生み出した名優・三船敏郎が残した偉大な足跡を辿る名作の数々を上映する。

 上映されるのは、三船の記念すべきデビュー作で、冬の日本アルプスでロケーションを行った山岳アクション映画『銀嶺の果て』、二枚目半のニセ宝石の細工師と、街頭の似顔絵描きの恋物語が展開するライトコメディ『東京の恋人』、三船演じるタクシー運転手と客とのエピソードを中心にしたオムニバス作品で、素の三船敏郎に近いキャラクターが魅力的と言われる『吹けよ春風』、何度も映像化されている吉川英治の長編小説 『宮本武蔵』の戦後最初の映画化作品であり、1955年の第28回アカデミー賞特別賞(最優秀外国映画) に輝いた『宮本武蔵』、稲垣浩監督が1943年に製作した『無法松の一生』を自らリメイクし、第19回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した『無法松の一生』、「シラノ・ド・ベルジュラック」を原案に、ある侍の恋の苦悩を煌びやかに描いた大作『或る剣豪の生涯』、三船と鶴田浩二、当時の東宝2大スター競演によるアクション映画『暗黒街の対決』、そして太平洋戦争時、連合艦隊の司令長官であった山本五十六の人間像を、真珠湾攻撃やミッドウェー海戦などを通じて描いた『連合艦隊司令長官 山本五十六』の8作品。

 場内ロビーでは、ここでしか見ることのできない貴重な写真パネルの展示も予定。上映は全作品35mmフィルムで行われる。なお本企画は、当初3月27日から4月9日にかけて行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で実施が延期になっていた。

上映作品/上映スケジュール

『銀嶺の果て』
監督:谷口千吉
出演:志村喬、三船敏郎、若山セツ子、河野秋武、小杉義男、高堂国典
1947年/日本/89分/東宝
(c)1947 東宝
※新宿武蔵野館にて、2021年1月1日(元日・金)12:00~/1月2日(土)10:00~上映

『連合艦隊司令長官 山本五十六』
監督:丸山誠治
出演:三船敏郎、加山雄三、黒沢年男、久保明、平田昭彦、佐藤允、藤田進、松本幸四郎
1968年/日本/131分/東宝
(c)1968 東宝
※新宿武蔵野館にて、2021年1月3日(日)10:00~/1月7日(木)10:00~上映

『無法松の一生』
監督:稲垣浩
出演:三船敏郎、高峰秀子、芥川比呂志、笠智衆
1958年/日本/104分/東宝
(c)1958 東宝
※新宿武蔵野館にて、2021年1月4日(月)10:00~/1月5日(火)10:00~上映

『暗黒街の対決』
監督:岡本喜八
出演:三船敏郎、鶴田浩二、司葉子、河津清三郎、田崎潤
1960年/日本/95分
(c)1960 東宝
※新宿武蔵野館にて、2021年1月6日(水)10:00~上映

『東京の恋人』
監督:千葉泰樹 
出演:三船敏郎、原節子、杉葉子、小泉博
1952年/日本/97分/東宝
(c)1952 東宝
※シネマカリテにて、2021年1月15日(金)10:00~/1月19日(火)10:00~上映

『或る剣豪の生涯』
監督:稲垣浩
出演:三船敏郎、宝田明、司葉子、河津清三郎
1959年/日本/111分/東宝
(c)1959 東宝
※シネマカリテにて、2021年1月16日(土)10:00~上映

『宮本武蔵』
監督:稲垣浩
出演:三船敏郎、三國連太郎、尾上九朗右衛門、岡田茉莉子、八千草薫
1954年/日本/94分/東宝
(c)1954 東宝
※シネマカリテにて、2021年1月17日(日)10:00~/1月18日(月)10:00~上映

『吹けよ春風』
監督:谷口千吉
出演:三船敏郎、小泉博、岡田茉莉子、青山京子、越路吹雪、小林桂樹、三國連太郎、山村聰、山根寿子
1953年/日本/83分/東宝
(c)1953 東宝
※シネマカリテにて、2021年1月20日(水)10:00~/1月21日(木)10:00~上映

武蔵野館百周年記念公式サイト:http://shinjuku.musashino-k.jp/100th
公式Twitter:@musashinokan100 

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