ワンシーンワンカットで捉えられた緊迫感溢れる映像が 『おもかげ』本編冒頭映像公開

 10月23日に公開される映画『おもかげ』の本編冒頭映像が公開された。

 本作は、スペインの新鋭ロドリゴ・ソロゴイェン監督が2017年に製作した15分の短編映画『Madre』をオープニングシーンとして採用し、息子を失った主人公エレナの“その先”を描いていく物語。2019年のヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門に選出され、主人公エレナを演じたマルタ・ニエトが女優賞を受賞した。

『おもかげ』本編冒頭映像

 このたび公開された本編映像は、短編映画『Madre』をそのまま本編として使用している冒頭部分。スペインのマドリードに住むエレナには、離婚した元夫との間に6歳の息子イバンがおり、元夫とイバンはフランスに旅行中。エレナが久々にひとりの時間を謳歌していた頃、元夫の携帯電話を使いイバンから電話が。電話口の彼のつたない言葉を通じて、エレナは少しずつ息子が置かれた深刻な状況を知ることに。母と息子の電話の様子が、緊迫感あふれるワンシーンワンカットで捉えられている。

 ソロゴイェン監督は、短編から続く物語として本作を製作したことについて、「短編を撮影した後、私たちは大きな満足感を味わいました。私が当初から話していたのは、この短編は、長編映画の非常に長い冒頭シーンのような気がするということです。そして、私たちスタッフはエレナの物語を続けたいと思いました。家から飛び出し、不安に駆られながら息子を捜し回る彼女を、放っておくことはできません」と物語やキャラクターに対して感じた“借り”がきっかけだったことを明かしている。

 また、10月9日午前0時から10月22日23時59分までの期間限定で、『おもかげ』公式サイトで本作の冒頭にあたる、約18分の短編映画『Madre』が無料公開される。

■公開情報
『おもかげ』
2020年10月23日(金)、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー
監督・脚本:ロドリゴ・ソロゴイェン
共同脚本:イサベル・ペーニャ
撮影:アレックス・デ・パブロ
製作:マリア・デル・プイ・アルバラド
出演:マルタ・ニエト、ジュール・ポリエ、アレックス・ブレンデミュール、アンヌ・コンシニ、フレデリック・ピエロ
配給:ハピネット
協賛:スペイン大使館
後援:インスティトゥト・セルバンテス東京
原題:Madre/2019年/スペイン、フランス/カラー/シネマスコープ/129分/5.1ch/スペイン語、フランス語/字幕翻訳:柏野文映、手塚雅美
(c)Manolo Pavón
公式サイト:omokage-movie.jp
公式Twitter:@omokage_movie

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