織田裕二×小手伸也の“ライバルの絆”を再確認する名シーン誕生! 『スーツ2』いよいよ終盤戦へ

 幼なじみとの不倫に、無資格であることを真琴(新木優子)に打ち明けることができない葛藤など、大輔(中島裕翔)が軸に描かれた前回のエピソードから一転、ふたたび幸村・上杉法律事務所内に“上杉ショック”の余波が巻き起こることに。9月28日に放送されたフジテレビ系列月9ドラマ『SUITS/スーツ2』第12話。いよいよシーズン2のフィナーレへ向かい、本格的に物語は加速をはじめたようだ。

 上杉(吉田鋼太郎)がファームを去ったことに端を発したファーム内のお家騒動の噂は、クライアントや他の事務所にも広がる。そんな中、甲斐(織田裕二)のもとに動画配信サービスを手がける「ネットフィルム」の五十嵐(粗品)が訪れファームの弱体化を指摘されてしまう。一方、その件が原因で甲斐と揉めた大輔は、友人の弁護士・松井(間宮祥太郎)から引き抜きの話を持ちかけられる。他にも何人かのアソシエイト弁護士を引き抜こうとしているブラットン法律事務所は、以前コースタール・モーターズの一件で因縁がある副島(清水ミチコ)のいるファーム。甲斐はその背後で、上杉が糸を引いているのではと考えるのである。

 着実にファームに危機が迫ろうとしているなかで、まずフォーカスが当てられたのは甲斐と蟹江(小手伸也)。ライバル同士の関係だ。ブラットン法律事務所からの引き抜きの話が来ているアソシエイトが皆、蟹江のお気に入りであることを知った甲斐は蟹江のオフィスを訪ね、上杉とのつながりを問いただす。必死で否定する蟹江だったが、甲斐からは決別を言い渡されてしまい、すっかり落ち込んだ蟹江は、自らファームを辞めてブラットン法律事務所に移籍することを選択するのである。

 「行動には結果が伴う」。大輔に言われ、ネットフィルムの案件の調査を手伝ったもののファームを去ろうとした蟹江を、甲斐が待ち構えているラストシーン。無言で蟹江の提出した退職願をかざし、無言のまま近づき荷物を取ってファームへ戻る。そんな甲斐の無言の“和解交渉”に同意し、目をうるませながら後をついていく蟹江。シーズン2ではこれまでにも何度もこの2人の名シーンは誕生しているが、今回は群を抜いてグッとくるものがある。いつもは饒舌に言い合う2人が、言葉なく表情と行動だけで語り合う。一度ほつれた絆ほど、強固なものはないだろう。

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