小出薫×田中俊介『異物』、アカデミー賞公認映画祭入選 宇賀那健一監督「大好きな作品に仕上がりました」
宇賀那健一監督が手掛けた新作短編映画『異物』が、「51th Nashville Film Festival(ナッシュビル映画祭)」と、「24th LA Shorts International Film Festival(ロサンゼルス国際短編映画祭)」に入選した。
本作は、『黒い暴動』『サラバ静寂』『転がるビー玉』の宇賀那監督による不条理コメディ。
日々の生活に言い知れぬ閉塞感を感じていたカオル。彼氏のシュンスケはご飯を食べるためだけに家にやってきては「美味しい」とも言わず帰っていく。カオルは出会い系アプリのアルバイトを行っているが、下らないことしか喋らない同僚たちを嫌っていた。そんなある日、とあるものがカオルの家にやってくる。
主人公・カオルを演じるのは、ワークショップから抜擢され、本作が映画初主演となる小出薫。カオルの彼氏・シュンスケを、『ミッドナイトスワン』『恋するけだもの』の公開が控えている田中俊介が演じている。
「51th Nashville Film Festival」は、米国で最も歴史がある映画祭の1つであり、アカデミー賞公認映画祭。2019年は『ジョジョ・ラビット』などの作品を発掘した。「24th LA Shorts International Film Festival」は、アカデミー賞公認映画祭且つ、BAFTA(英国映画テレビ芸術アカデミー)公認の映画祭であり、受賞した際には本国アカデミー賞候補作、及び英国アカデミー賞候補作となる。
映画祭入選にあわせて、小出、田中、宇賀那監督よりコメントが寄せられた。
コメント
小出薫(カオル役)
誰しもが「それ」を持っていると思います。どこへ行こうと誰と会おうと何をしようと、どこまでいっても満たされない、心。それを突き抜けた先が天国か地獄かわからないけれど、もう以前の自分には戻れない。この小さな作品を面白がってもらえると嬉しいです。宇賀那組で創り上げた人間の剥き出しの想像力をお楽しみください。
田中俊介(シュンスケ役)
米国で最も歴史のある Nashville Film Festival に入選したとのお知らせを聞き、喜びと同時に大変驚きました。そもそもこの作品は驚きの連続でした。脚本を読ませていただいた時に、え!と驚き、撮影現場でも、おおお!と驚かされていました。皆様にもいろんな意味で驚いてもらえる作品だと思います。そして、この映画を観て皆様が何を想いどのような気持ちになってくださるのか非常に楽しみです。と、コメントを提出しようとしていたところ、更に!24thLA Shorts International Film Festival にも入選したとの一報が!驚きが止まらない!!!
宇賀那健一監督
改めて『異物』を観返してみても、なんでこんな無茶苦茶な映画を撮ろうと思ったのかちっとも思い出せません笑。でも間違いなく僕がやりたいことが詰まっている(というかやりたいことしかやってない)大好きな作品に仕上がりました。小出薫と田中俊介を筆頭とした素敵なキャスト達が、エロと虚無と不条理と笑いとノイズテクノとタバコと“あいつ”にぐちゃぐちゃにされる姿が、間違って沢山の人に届きますように!
■公開情報
『異物』
2021年公開予定
出演:小出薫、田中俊介、佐倉仁菜、春野恵、璃乃、宮藤あどね
脚本・監督:宇賀那健一
制作・配給・宣伝:Vandalism
製作:サウスキャット
(c)サウスキャット
公式Twitter:https://twitter.com/ExtraneousMatt1