のん、犬の声優挑戦に共演陣から大絶賛 『マロナの幻想的な物語り』の芸術性を明かす
アニメーション映画『マロナの幻想的な物語り』吹替版の完成披露試写会が、8月21日に東京・渋谷ユーロライブで行われ、吹替版声優を務めたのん、小野友樹、平川新士、夜道雪が登壇した。
本作は、ルーマニアの女流監督アンカ・ダミアンが『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』のプロデューサー、ロン・ディエンスらと製作したアニメーション。2020年の東京アニメアワードフェスティバル(TAAF)にて長篇アニメーショングランプリを獲得している。
のんが演じるのは、鼻がハートマークなミックス犬マロナ。『この世界の片隅に』 『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』にて主人公・すずの声を演じ、第38回ヨコハマ映画祭「審査員特別賞」を受賞した女優・創作あーちすと“のん”が、ミックス犬役に挑戦する。
移り替わるマロナの飼い主たちには、曲芸師マノーレに『黒子のバスケ』火神大我をはじめ多くの作品に出演する小野、大きく優しい工事現場監督イシュトヴァンに期待の新人・平川、少女ソランジュに『スーパーカブ』で主役の小熊役に抜擢された夜道が配役された。
登壇したのんは、作品について「すごく素敵な作品でした。映像表現が面白くてアート性が強く、こんなに違う絵の人たちが共存している映像は他にないんじゃないかなと」と評し、犬の声を担当することについて、「動物の役を演じるのは面白いと思い、緊張しつつも頑張りました。人間を外側の視点から見ている子だったので、その部分を受け入れて人に尽くしているところがマロナの素敵なところで、それを大事にしました」と演じるにあたって意識した点を伝えた。
そんなのんの演技について共演陣も大絶賛。小野は「原作の声は、どこか達観した位置でやっていらっしゃっている印象を受けたのですが、のんさんもその意思を汲み取りつつ、のんさんなりのニュアンスでやっていらっしゃったのがすごく耳に染み入りました」と評した。夜道は「のんさんとは収録が別だったのですが、完成したものを観て、のんさんの吹き替えを聞いて涙が止まらないというか鳥肌が立ってしまいました」と絶賛。共演陣から褒められたのんは、「嬉しい」と一言喜びをかみしめた。