『半沢直樹』新シーズンは仲間たちの倍返しに期待 次回予告には吉沢亮の姿も

 衝撃の展開で幕を開けた『半沢直樹』(TBS系)新章。第2話では、IT企業スパイラルの買収をめぐって東京セントラル証券と東京中央銀行の駆け引きが過熱する。

 時間外取引という奇策で元役員からスパイラル株30%を取得した電脳雑伎集団。市場を通さずに行う株取引は、証券営業部部長、伊佐山(市川猿之助)の入れ知恵によるものだった。親会社の銀行に案件を横取りされた半沢(堺雅人)と部下の森山(賀来賢人)は、スパイラル社長の瀬名(尾上松也)に電脳に対する買収対抗策を提案する。当初、同級生の森山を銀行からの回し者と警戒していた瀬名は、森山の提案内容を読んで半沢に助言を求める。

 歌舞伎のように見得を切る演技合戦や勧善懲悪の痛快な構図など、『半沢直樹』の面白さはいくつも挙げられるが、ビジネスの現実に根差したスリリングな展開もその一つだ。もちろんフィクションとして誇張されている部分はあるが、利益が絡んだ場面で、シビアな判断が要求される企業社会の実態を生々しく伝えている。

 買収対抗策について、スパイラルのアドバイザリーを受任した大洋証券の広重(山崎銀之丞)は、ホワイトナイト(白馬の騎士)による新株引受けを提案する。狙いは、電脳の持ち株比率を低下させること。総額1千億にのぼる株式の引受け手として、広重は、IT機器大手「フォックス」社長・郷田(戸次重幸)を瀬名に引き合わせた。フォックスと検索大手のスパイラルが手を結べば、日本有数のIT連合が誕生する。しかし、半沢の心中には疑念が生じていた。両社の契約締結を前に、半沢は独自に調査を開始する。

 半沢の前に立ちはだかるのは、銀行という巨大な壁だ。親会社の壁。資金力の壁。何よりも、買収されるスパイラルの側に立って、買収する側の電脳と銀行に対抗すること自体、グループ全体の利益に反しかねない。この壁に半沢は、理路整然と、感情論ではなく「顧客第一」で挑んでいく。副頭取の三笠(古田新太)、そして頭取の中野渡(北大路欣也)の前で宣戦布告する半沢の形相には、鬼気迫るものがあった。

 第1話に続いて、第2話で目を引いたのは画面構成。証券では、社員がデスクを並べるオフィスの向こうにガラス戸を挟んで会議室がある。会議室は全体的に暗く、陰鬱でシリアスな場面であることが部屋の状況からわかる。また大和田(香川照之)との再会シーンでは、前作で半沢によって地に落とされた大和田が、階下から上段の半沢を見上げる。踊り場で両者が向かい合い、「君はもうおしまいです」の捨て台詞とともに上階へ消えていく一連の描写は、2人の現在の関係を雄弁に語っていた。