『フェアウェル』新たな公開日が10月2日に決定 ルル・ワン監督からメッセージ動画も

 公開が延期となっていた映画『フェアウェル』の新たな日本公開日が10月2日に決定。あわせてルル・ワン監督からメッセージ動画が公開された。

 第77回ゴールデングローブ賞で、主演のオークワフィナがアジア系女優初の主演女優賞を受賞する快挙を成し遂げた本作は、中国系アメリカ人として世界で活躍するルル・ワン監督の実際の“嘘”から生まれた、A24が贈る家族の物語。

 アメリカに住むビリーに突然知らされたのは、中国に住む大好きな祖母“ナイナイ”の余命宣告だった。余命わずかなナイナイのもとを訪れるために、いとこの結婚式と嘘をつく家族。久しぶりに集まり、ともに食卓を囲む家族だが、「ずっと会いたかった」と優しく声をかけるナイナイとは裏腹に、真実を知っている家族は必死に悲しい顔を隠すのだった。

映画『フェアウェル』ルル・ワン監督メッセージ動画

 映像は、ルル・ワン監督が日本語で「こんにちは、私はルル・ワンです」と挨拶する様子から始まり、日本と深く関係性のある監督自身が、本作へ込めた思いを語っている。

ルル・ワン監督メッセージ全文

こんにちは、私はルル・ワンです(日本語で挨拶)。
私の知っている日本語はこれしかないけど、映画『フェアウェル』が日本で上映されるのが非常に楽しみです。日本には私の親戚である叔父、叔母、従弟、従弟の奥さんが住んでいて、映画の中にも登場します。この映画は私にとってとてもパーソナルな映画だからこそ、日本の皆さんと共有できることが本当に嬉しいです。今回は直接皆さんに会えなくなってしまいとても残念ですが、健康に注意して、どうぞ健やかにお過ごしください。
また、サンダンス映画祭で『フェアウェル』の配給権をA24に売った決定的な理由は、心から多くの人たちに映画館で作品を観てほしいという気持ちが強かったからです。なので、十分に安全に配慮した上で、この映画を観に近くの映画館に足を運んでくれることを願います。もし、私の親戚(家族)に偶然会ったら、彼らによろしく伝えて下さいね。どうもありがとう、そして、是非映画を楽しんでください!

■公開情報
『フェアウェル』
10月2日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督・脚本:ルル・ワン
出演:オークワフィナ、ツィ・マー、ダイアナ・リン、チャオ・シュウチェン
配給:ショウゲート
2019/カラー/5.1ch/アメリカ・中国/スコープ/100 分/原題:The Farewell/字幕翻訳:稲田嵯裕里
(c)2019 BIG BEACH, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト:farewell-movie.com

関連記事