『悪の偶像』で眉毛をすべて剃り狂気の演技を披露 チョン・ウヒのインタビュー&場面写真公開

 6月26日に公開となる韓国映画『悪の偶像』に出演するチョン・ウヒのインタビューが到着。あわせて場面写真とメイキング写真が公開された。

 第69回ベルリン国際映画祭で上映され、ファンタジア国際映画祭で作品賞と主演男優賞を受賞した本作は、『シュリ』のハン・ソッキュと『オアシス』のソル・ギョングがW主演を務めるサスペンス・ノワール。ある“ひき逃げ事件”をきっかけに交錯していく“加害者の父”と“被害者の父”の運命を描く。『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』のイ・スジンが監督を務めた。

 本作では、ハン・ソッキュとソル・ギョングという韓国映画界を代表するが共演しているが、事件のカギを握る“消えた目撃者”リョナ役で、『母なる証明』『サニー永遠の仲間たち』『ハン・ゴンジュ 17才の涙』のチョン・ウヒが出演している。

 チョン・ウヒは、この役に挑戦するため眉毛をすべて剃り挑み、共演したハン・ソッキュは彼女が役に没入しすぎることを心配したほどだという。チョン・ウヒは「このリョナという役に入り込めば入り込むほど、役が身体に馴染み、役と一体になっていきました。撮影後に帰宅した後も自分に影響を与え続けた役でした。1人の時も、急に怒り狂ってしまったり、鬱状態になったりして。なので、撮影中は、かなり辛かったですね」と撮影時の苦労を語る。

 「盲目に誰かを、または何かを追いかけていると、自然とその対象に対して何か偏見なり、先入観なりが生まれて来るものなのだと思います」と語り、様々な偏見や人々の意識が、いかに個人に影響を与えるかという社会のシステムについて考えるようにしていたというチョン・ウヒ。最後に、「リョナは、“生き延びる”ことに必死なんです。彼女の目的は、最も基本的な人権を手に入れ、生き延びること。彼女が感じていた激しい怒りのようなものが、私の中にもあるのだとこの役を通して知りました。演技に身を注げば注ぐほど、努力すればするほど、見返りに得るものが大きかった。寒かったですし、大変な仕事ではありましたが、このおかげで私の演技の幅が広がったと思います」と前向きな役者魂を語った。

■公開情報
『悪の偶像』
6月26日(金)シネマート新宿・心斎橋ほか全国順次ロードショー
監督・脚本:イ・スジン
出演:ハン・ソッキュ、ソル・ギョング、チョン・ウヒ、ユ・スンモク、ジョー・ビョンギュ、キム・ジェファ
配給:アルバトロス・フィルム
2019年/韓国/韓国語/144分/シネスコ/5.1ch/英題:Idol/日本語字幕:仲村渠和香子/映倫G
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