『15年後のラブソング』イーサン・ホークがレコーディングの裏側を明かすインタビュー映像公開

 6月12日から公開がスタートした映画『15年後のラブソング』。伝説のミュージシャン・タッカー・クロウを演じ、歌声を披露しているイーサン・ホークのインタビュー映像が公開された。

 本作は、欧米で人気を誇る小説家ニック・ホーンビィの原作をもとに、人生のリアルに押し流されながらも、どうにか新しい一歩を踏み出そうともがく“大人になりきれない”男女3人を、ローズ・バーン、イーサン・ホーク、クリス・オダウドが演じるヒューマンドラマ。

 30代後半のアニーのもとに、一通のメールが舞い込む。送り主は、90年代に表舞台から姿を消した伝説のロックシンガー、タッカー・クロウ。腐れ縁の恋人ダンカンが心酔するミュージシャンだった。イギリスの港町サンドクリフとアメリカのニュージャージー州の田舎町。海を隔てた遠く離れた二つの街で、思いがけなく出会った博物館勤めのアニーと、伝説のミュージシャン、タッカー・クロウ。そこにアニーの恋人ダンカンも加わって、不思議な三角関係が描かれる。

 1985年に『エクスプロラーズ』で映画デビューして以来35年となるホークも今年で 50 歳。『いまを生きる』、『生きてこそ』、『ガダカ』、『ビフォアシリーズ』3部作、『6 才のボクが、大人になるまで。』、『真実』など幅広いジャンルの映画にコンスタントに出演し、自身の監督作も含めたフィルモグラフィーは50本以上を超える。

映画『15年後のラブソング』イーサン・ホークインタビュー映像

 公開された映像ではホークが、本作に出演した理由や、タッカー・クロウとして歌うレコーディングに参加した楽しさ、役作りについてなどを語っている。インタビューでは、『アバウト・ア・ボーイ』『ハイ・フィデリティ』で知られる原作者ホーンビィ作品のファンであることを公言。「僕はニック・ホーンビィのファンなんだ。逃して悔しいと思った役はそんなに多くないけど、『アバウト・ア・ボーイ』には出たかったね。ホーンビィ作品は気取りがないのに文学的で洗練されている。誰でも読みやすく人間的で心が温まるが、情緒的に洗練されているんだ。ニックの作品に欠かせないのがロックミュージックの存在だ。タッカーの音楽を考えるのは楽しかったね」と絶賛。

 ホーンビィは、ベストセラー作家として、また脚本家として、欧米で人気の小説家。『17歳の肖像』や『ブルックリン』の脚本も手がけている。映画化された代表作『アバウト・ア・ボーイ』は、ヒュー・グラント演じる独身生活を謳歌する中年プレイボーイが、12歳の少年と出会うことで、人生が変わっていくラブコメディ。大人になれない男が成長するテーマは本作と共通している。ホークも「タッカーに共感するのは、父親の自覚を持つからだ。僕にも子供がいるし父親役を演じるのは好きだ」と、共感ポイントをインタビューでアピールしている。

■公開情報
『15年後のラブソング』
新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開中
監督:ジェシー・ペレッツ
原作:ニック・ホーンビィ
出演:ローズ・バーン、イーサン・ホーク、クリス・オダウド
配給:アルバトロス・フィルム
提供:ハピネット/ニューセレクト
後援:ブリティッシュ・カウンシル
2018年/アメリカ・イギリス/英語/97分/シネスコ/デジタル5.1ch/原題:Juliet, Naked/日本語字幕:松浦美奈
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