俳優界に変革もたらす? 『FAKE MOTION』佐野勇斗ら注目役者が勢ぞろい

 4月8日より日本テレビの水曜深夜枠で放送がスタートした『FAKE MOTION -卓球の王将-』。漫画や音楽など、様々な方法でメディアミックス展開していく大プロジェクトの一部である本作は、「超特急」や「DISH//」らグループとしてのアーティスト活動はもちろん、個々のメンバーが俳優としても著しい活躍をみせている、恵比寿学園男子部『EBiDAN』メンバーが一堂に会することで注目を集めている。これはもしかすると、現在の若手俳優界の勢力図にも大きな変革をもたらす“恵比寿学園男子部『EBiDAN』頂上決戦”と呼べる作品となるのではないだろうか。

 物語の舞台は、高校生同士の優劣が卓球の勝敗で決まるという“卓球戦国時代”に突入した東京。その頂点に君臨する薩川大学附属渋谷高校は、東東京にあるすべての高校を傘下に引き入れ支配していた。そんな一強時代を打破するため、“エビ高”こと恵比寿長門学園は王者に戦いを挑む。しかしそんな中、ある暴行事件が原因で半年間の試合出場禁止となったエビ高は、格上の他校からひどい仕打ちを受けるように。暴行事件を起こした高杉律は学校中から非難を浴び孤立していたが、その秘めた能力に気付いた卓球部部長の松陰久志は彼を卓球部にスカウト。そこからエビ高の下克上をかけた戦いが始まっていく。

 主人公である高杉律役を演じるのは「M!LK」のメンバーである佐野勇斗。『ちはやふる -結び-』で日本映画批評家大賞の新人賞を受賞したほか、2018年・2019年には『青夏 きみに恋した30日』や『小さな恋のうた』など青春映画に欠かせない存在として磨きあげられてきた。さらに『3D彼女 リアルガール』や『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』では個性の強いキャラを演じ、コメディへの対応力も発揮。そんな佐野と卓球の組み合わせといえば、2017年に公開された『ミックス。』が印象的だ。同作は佐野にとって俳優としての出世作と言えるターニングポイントになっただけに、またしても卓球をきっかけに飛躍するのではと期待したいところだ。

 そんな佐野と同様、あるいはそれ以上に、この恵比寿学園男子部『EBiDAN』の中で俳優としての確たる地位を築いているのは部長の松陰久志を演じる北村匠海であり、『君の膵臓をたべたい』を皮切りにした彼の活躍ぶりに関してはもはや説明不要であろう。昨年はアニメも含め5作品、今年はそれ以上の本数の出演映画が待機しており、その大半で主演を務めるなど、その勢いは恵比寿学園男子部『EBiDAN』内に留まらず20代前半の男性俳優の中でも群を抜いていると見える。それだけに、本作ではエビ高の卓球部の部長という役柄さながら、まだ演技経験の浅いメンバーも多数いる恵比寿学園男子部『EBiDAN』全体をまとめ上げていく。どことなく漂う貫禄と、画面に映るだけで不思議な安心感があるのは、北村匠海という俳優が確かに進化している証であろう。

関連記事