ドラマ制作にも新型コロナウイルスの影響が 新スケジュールから探るMCUの今後

 さて、スケジュールが発表されたことに伴い、それぞれの作品について色々な推測・憶測が飛び交っています。いずれもMCUが公式に発表しているものではなく、ファンの妄想・願望に基づくニュースが多いのですが、こういう噂につっこんだり、ワクワクするのもMCUの楽しみ方。そのいくつかをご紹介しましょう。

『シャン・チー』はMCU版“天下一武闘会”映画になる説

 MCUのアジア系カンフーヒーロー、シャン・チー。どんな映画になるのか興味津々ですが、どうやらトニー・レオン演じるヴィラン、マンダリンの主催の格闘技トーナメントに主人公が参加する。その試合はタイトルにもある、マンダリンが持つ10個のパワーリング「テン・リングス」を賭けた戦いになるという。このアレンジはありですね。ハリウッドでは『燃えよ!ドラゴン』のリメイクや浅野忠信さん・真田広之さんも出演の『モータル・コンバット』の再映画化など格闘技映画がブームの兆しなので、このアプローチは悪くないかも。

『スパイダーマン3』のタイトルは「ホームラン」でデアデビル出る説 

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(c)2019 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved. | MARVEL and all related character names: (c) & TM 2019 MARVEL

 トム・ホランドのスパイダーマン映画は、「ホームカミング」「ファー・フロム・ホーム」とタイトルにホームがつくので、「ホーム〜〜」になることはまず間違いないでしょう。それで窮地に陥ったピーターことスパイダーマンの大逆転を狙って『スパイダーマン:ホームラン』というタイトルではないかと(笑)。また『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』をご覧になった方ならお分かりの通り、これからのピーターには弁護士が必要ですよね。そこでマーベルの弁護士ヒーロー、マット・マードックことデアデビルが登場という流れか? 実際、90年代のスパイダーマンのアニメでは似たようなエピソードがあります。マーベルにはもう一人弁護士ヒーローがいて、それがシーハルクであり、このスパイダーマン映画でシーハルクを登場させて、ドラマの『シーハルク』につなげるという可能性も大いにあります。しかし、僕としてはデアデビル説に期待したい。そしてNetflix版の『デアデビル』を演じたチャーリー・コックスが演じてくれたら、なお嬉しい! ちなみに「シーハルク」にはマーク・ラファロのブルース・バナー/ハルクも出演するということで調整中とマーク・ラファロ自身が認めました。これまた嬉しい!

キアヌ・リーブスがいよいよMCU登場説

 マーベル・スタジオの社長でMCUのプロデューサーであるケヴィン・ファイギは、かねてからキアヌ・リーブスのMCU参加を望んでおり、水面下で交渉しているそうです。いくつかのキャラ候補の名があがっていますが、ここにきてゴーストライダーを望むファンの声が多い。そしてゴーストライダーが登場するとなれば、ホラー界の巨匠にして、スパイダーマン映画を手がけたサム・ライミが監督を務めると報道されている『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』ではないかと。

2022年は“海の男”対決説

 もうひとつ、キアヌ・リーブスが演じるのでは?と言われているのが、サブマリナーという異名を持つ海の超人、ネイモア。海底のアトランティス王国の王です。ネイモアについては『エターナルズ』でその存在が示唆され、2022年公開の『ブラックパンサー2』に登場? キアヌ・リーブスかどうかはともかく『ブラックパンサー2』にネイモアというのはありうるかと思います。『アベンジャーズ/エンドゲーム』でブラックパンサーの親衛隊長オコエは明らかに海底になにかある・いることを知っていました。そして2022年というのはDCの『アクアマン2』の公開年です。DCとMCUは2016年に『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』とともにヒーロー同士バトル映画を公開した過去があり、2022年にDCとMCUで海のヒーロー対決があるかも。

『キャプテン・マーベル2』からX-MEN登場説

『キャプテン・マーベル』(c)Marvel Studios 2019

  実はキャプテン・マーベルはX-MENともつながりがあり、20世紀フォックス版の映画『X-MEN』シリーズでアンナ・パキン演じるローグやジェニファー・ローレンスのミスティークはキャプテン・マーベルのヴィランだったりもしました。また、最近のコミックでは彼女はウルヴァリンと共演している! なので、MCUにX-MENを登場させる布石として映画『キャプテン・マーベル2』というのは悪くないのです。

ロバート・ダウニー・Jr.がMCU復活説

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(c)2019 MARVEL

 ロバート・ダウニー・Jr.演じるアイアンマンことトニー・スタークがホログラム×AIみたいな形で復活する説。『スター・ウォーズ』において先代ジェダイの騎士がフォースの力で幽体みたいに現れるイメージでしょうか? このパターンでまずトム・ホランドのスパイダーマン3作目でピーターを助け、そしてDisney+で企画中と言われている“ウォー・マシーンとアイアン・ハート(黒人の少女がアイアンマンの意志を継ぐ)”のドラマに登場か? ロバート・ダウニー・Jr.の復帰の仕方としてはいいアイデアですね。

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