佐藤健の告白に悶絶! 『恋はつづくよどこまでも』七瀬もパートナーとしての成長を見せる

「こんなことで喜ぶなら、いくらでも言ってやる。好きだ。お前が好きだ。だから、二度と俺のそばから離れるな」

 回を重ねるごとに、胸キュン&悶絶する視聴者が続出している火曜ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)。第9話では、ついに“魔王”こと天堂(佐藤健)が、“勇者”な七瀬(上白石萌音)に、素直な気持ちを言葉にして伝えた。人は伝えたい想いがピュアであるほど、涙が込上がってしまうのかもしれない。

「何事にも一生懸命なところ」
「どんなに怒られてもめげないところ」
「患者さんのことをよく見てるところ」
「人を信じすぎるところ」
「ご両親に愛されて育ったところ」
「自分で色気がないと思ってるところ」
「酔っ払うと変な歌うたって」
「ソフトクリームをうまく食べられなくて」
「家事がまったくできなくて」
「すぐ寝落ちして」
「笑った顔が誰よりもかわいい……」

 七瀬のどんなところが好きなのかを、ひとつずつ挙げていく天堂の目が次第にうるんでいく。まさに、鬼(魔王)の目にも涙。天堂の目からあふれる美しい涙に、改めて思い知らされるのだ。恋とはいいものだ、と。

 『恋つづ』の愛称で、親しまれてきたこのドラマは少女漫画の王道とも言える展開のオンパレードだった。ヒロインはどこまでも健気で、大きな試練を前に、落ち込むことはあっても、決して腐ったりはしない。そんなヒロインが恋する相手も、自分の信念を曲げることなく、その内面を知れば知るほど魅力を増していく。

 その人に見合う自分になりたいとひたむきに努力していくヒロイン。そんなヒロインの想いを徐々に受け入れ、次第に好きの重みが逆転していってしまう。他にどんな恋敵が現れても、そのまっすぐな気持ちをブラすことはなく、心を通わせてからも、硬派な付き合いを続ける。それは、その恋が瞬間的な高まりではなく、愛を深めていく時間でもあるから。

 それが「少女漫画的」と言われるのは、おそらく現実とはちょっと離れた理想に近いからだ。私たちは、知らず知らずのうちに、恋に絶望していたようだ。こんなキラキラとした恋なんて現実にはなかなかない。多くの人はフランクに人とつながれるようになり、何年も1人を想い続けている人なんて天然記念物扱い。いつしかドラマも現実を反映したものが多くなった。

 でも、私たちは今回痛感したはずだ。ドラマでこそ、夢を見るのだ。そんな理想的な恋を、ドラマでこそ見たい。そして、ピュアな想いは諦めなくてもいいのかもしれないのだ、と。その希望を背負っているからこそ、私たちは七瀬と天堂の恋を応援せずにはいられないのだ。

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