ムロツヨシと伊藤英明が心を通わす 『病室で念仏を唱えないでください』2人に共通したルーツ

 濱田(ムロツヨシ)の苦しみ、そして希望が描かれた『病室で念仏を唱えないでください』(TBS系)の第9話。ついに松本(伊藤英明)と濱田が心を通わした。

 心臓外科学会理事長・大貫(きたろう)の孫である美咲(中野翠咲)の容態が急変し、救急の松本、そして駆けつけた濱田が緊急オペを執り行うが、努力も虚しく、美咲は命を落としてしまった。心を痛めた大貫は、大学も医師も全て辞めると決意し、濱田の夢であるハートセンター設立への後援もなかったことに。さらに、投資家のリチャード・ポー(近藤公園)には今回の手術の失敗や、資料の数値に対しての不信感から融資を断られてしまう。

 夢を断たれてしまった濱田は、最後のチャンスにと、リチャードに見せるための公開手術に踏み切った。しかし手術中、濱田は手が震えて手術を続けられなくなってしまう。見兼ねた松本が、濱田をオペ室から連れ出して助けるのであった。

 濱田はその後、礼拝室での松本の話を聞きに来る。浮かない顔の濱田を、松本は砂場へと連れ出した。そして美咲への無念と、夢を断たれた悔しさを洗い流すように砂場で一緒にパンダの像を作ることを促した。積み上げる砂の山を前に涙をこぼす濱田。すると、偶然通りかかった通行人が倒れてしまう。救急搬送させて患者の手術に当たる濱田だが、未だに手が震えてしまう。そこで松本は、応援といいお経を唱えるのであった。濱田は心の傷を乗り越え、手術を成功させる。そしていつものように松本に悪態をつく余裕さえ見せるように。反発し合っていた2人の心が繋がったのだ。

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