『恋はつづくよどこまでも』で佐藤健の虜に “彼氏みが強い公式LINE”にも通ずるマインド

 ドラマが始まる前から、こうなることはわかっていた。世の女性たちが『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)で、“超ドS”な“ツンデレ”医師・天堂浬を演じる佐藤健の虜になることを。

 物語の主人公は、5年前に天堂と“運命の出会い”を果たした佐倉七瀬(上白石萌音)。天堂に近づきたい一心で看護師を目指し、見事、同じ病院で勤務することになる。だが、再会初日に七瀬が「ずっと好きでした!」と告白すると、天堂は「頭は無事か? 脳波は正常か?」とピシャリ。その後も、「バカ」「やめろ」「実害出す前に消えろ」と、七瀬にキツイ言葉を投げ続けるのだった。

 ここまでが天堂の“ツン”要素。“デレ”部分では、実は5年前の出会いを覚えていたり、落ち込む七瀬の背中をポンポンしたり。そんな胸キュン場面で、佐藤はあっさりと視聴者の心をさらっていくわけだが、そのテクニックに「あぁ、これが30歳になった佐藤健が放つ胸キュンか」としみじみする共に、「このトキメキを待っていた」とワクワクせずにはいられない。

 先日のインタビューで、佐藤は「一部の少女漫画原作が好きな方はキャーキャーするけど、一般の方が見ると寒い、見れない、みたいな作品にはしたくない」と語っていたのだが、それこそが『恋はつづくよどこまでも』の要。もちろん王道のラブコメではあるが、ピンポイントで胸キュンシーンを押しつけるのではなく、流れの中でポッとトキめかせてくれるというか。小手先でない、上質な胸キュンが散りばめられているのだ。

 しかも、物語が進むに連れて七瀬への愛が芽吹いたり、嫉妬心が生まれたり……天堂の思いの高まりが、観る者の感情をも高ぶらせる。第4話の「これは治療だ」キスに続く、第5話の「俺の彼女だから」宣言にボルテージは上がる一方で、これから7話、8話と我々をどう翻弄してくれるかと楽しみでたまらない。

関連記事