福山潤が明かす、『HUMAN LOST 人間失格』声優陣とのバランス 「信頼感があった」

 今作は、声優の台詞を先に収録する“プレスコ”が用いられ、福山は「自由にやらせてもらえる環境っていうのは、実はそんなにない。自分の思ったことやテンションを受け入れてくれる土壌があること自体が楽しかった。思い切り出したものを受け入れてもらえた感じ」としみじみ。木崎も「プレスコのいいところですよね。相乗効果でよくなっていった」と振り返った。

 最後に福山は「収録からはだいぶ時間が経ったけど、みなさんに観ていただいて、ようやく僕の中で『HUMAN LOST』が完成したなと思っています。斬新な、大胆な切り口で描いた作品が長く愛されることを願っています」とアピール。

 なお舞台挨拶終盤には、MCから「竹一を偲ぶひとことを」とのムチャぶりも。福山が「いいヤツだったな。僕はやっていて悲壮感をあまり感じなかった。自分の中では、いい幕引きができたと思う」と話すと、「おめでとうございます」と木崎。また冲方は「竹一は前半の主人公。葉蔵にとって、なくてはならない存在だったと思う」と、各々竹一にメッセージを贈る一幕もあった。

(取材・文=nakamura omame)

※大庭葉蔵の「蔵」は旧字体が正式表記。
※木崎文智の「崎」は「たつさき」が正式表記。

■公開情報
『HUMAN LOST 人間失格』
全国公開中
声の出演:宮野真守、花澤香菜、櫻井孝宏、福山潤、松田健一郎、小山力也、沢城みゆき、千菅春香
原案:太宰治『人間失格』より
スーパーバイザー:本広克行
監督:木崎文智
ストーリー原案・脚本:冲方丁
キャラクターデザイン:コザキユースケ
コンセプトアート:富安健一郎(INEI)
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
企画・プロデュース:MAGNET/スロウカーブ
配給:東宝映像事業部
(c)2019 HUMAN LOST Project
公式サイト:human-lost.jp
公式Twitter:@HUMANLOST_PR

関連記事