『スカーレット』荒木荘に恋の予感? 住人たちの仲の良さが伝わる第2章の始まり

 「一人前になるために3年は帰らない」と喜美子(戸田恵梨香)が常治(北村一輝)に宣言した前回。『スカーレット』(NHK総合)第23話では、昭和30年、喜美子が荒木荘に来て2年半が経ち、テキパキと仕事をこなす姿が描かれた。

 大久保さん(三林京子)も荒木荘を去り、一人で仕事を切り盛りすることになった喜美子。さだ(羽野晶紀)の手伝いや荒木荘のお仕事も板についた様子だ。そんな喜美子も頭を悩ます問題があるという。家賃を半年も滞納する映画俳優こと雄太郎(木本武宏)だ。

 得意の変装芸などでのらりくらりとやり過ごしていた雄太郎だが、ついに喜美子も我慢の限界のようで捕まえて叱りつけることに。「そんなのは聞いたと言いません」、「泣いてもあかん」、「夢も大事、ほやけどお金あっての夢ですよ」と大の大人に対して臆することなく叱り飛ばす。まだ18歳である。荒木荘での2年間の月日が感じられる。

 また叱られる雄太郎も心なしか伸びやかに見える。喜美子の喝に対して、おどけた顔で返したり、ちや子(水野美紀)とのやりとりも以前より砕けた様子だ。そんなちや子は、相変わらず忙しい日々を過ごしているよう。新聞社は人はやめ、売れ行きは悪く見通しはあまり芳しくない。

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