「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、2年前に行ったハリウッドにもう一度行きたい宮川が『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』をプッシュします。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
「クエンティン・タランティーノ監督が“シャロン・テート殺人事件”を題材にした作品を撮るらしい」。最初にその情報を知った時、ものすごく心が躍ったのを覚えている。レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが初共演を果たす、シャロン・テートをマーゴット・ロビーが演じる、ロマン・ポランスキーやスティーヴ・マックイーン、さらにはブルース・リーまでが物語の中で実名で登場する、もしかしたらタランティーノの最後の監督作になるかもしれない……。作品にまつわる噂や新しい情報が出るたびに、期待値は高まる一方だった。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のメインストーリーはあくまでフィクションだ。それが、レオナルド・ディカプリオが演じるピークをすぎたTV俳優のリック・ダルトンと、ブラッド・ピットが演じる彼のスタントマンで友人でもあるクリフ・ブースの物語。序盤では、彼らの仕事だったり生活だったり、はたまた2人の友情だったりという日常が、1969年というハリウッド激動の時代設定に沿って描かれていく。そしてそんな1969年に生きる彼らが、“ある事件”に巻き込まれていく。それが、本作のもう一つの軸となるシャロン・テート殺人事件である。
「ラスト13分。映画史を変えるのは、この2人」という触れ込みなだけに、この作品が最終的にどのような結末を迎えるかは、もちろん映画館のスクリーンで確認していただきたい。ただ一つ言えるのは、事前に「シャロン・テート殺人事件」を知っておく必要があるということだ。