広瀬すず、『なつぞら』で“親バカぶり”を披露 娘からの「もう闘わなくていいよ」は届かない?

 さて、先の優の発言「もう闘わなくていいよ」は、どうにも「キックジャガー」に向けたものだけではないように思える。なつは『キックジャガー』を引退させず、闘い続けることを選択させた。これは現在のなつの姿とも重なるのではないだろうか。作画監督という大役を務め上げたあとでも、まだまだ闘いは残っているのである。

 仕事が遅い時などに、たびたびお世話になっている茜さん(渡辺麻友)だが、この回のラストでは、なつが迎えに来ているのにも関わらず、優が茜から離れられない場面で幕となった。その小さな体から発する“SOS”を、どこかで見落としていたのかもしれない。

■折田侑駿
映画ライター。1990年生まれ。オムニバス長編映画『スクラップスクラッパー』などに役者として出演。最も好きな監督は、増村保造。Twitter

■放送情報
連続テレビ小説『なつぞら』
4月1日(月)〜全156回
作:大森寿美男
語り:内村光良
出演:広瀬すず、松嶋菜々子、藤木直人、岡田将生、小林隆、音尾琢真、北乃きい、清原翔、川島明、渡辺麻友、田村健太郎、平尾菜々花、貫地谷しほり、山口智子、草刈正雄 ほか
制作統括:磯智明、福岡利武
演出:木村隆文、田中正、渡辺哲也ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/natsuzora/

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