綾辻行人、平山夢明、伊藤潤二、野水伊織ら、パスカル・ロジェ『ゴーストランドの惨劇』を絶賛

 8月9日より新宿武蔵野館ほかにて全国順次ロードショーとなる『ゴーストランドの惨劇』に、著名人が絶賛コメントを寄せた。

 本作は、『マーターズ』のパスカル・ロジェ監督が『トールマン』以来6年ぶりにメガホンを取った最新作。人里離れた叔母の家を相続し、そこに移り住むことになったシングルマザーのポリーンと双子の娘、奔放で現代的な姉のヴェラと、ラヴクラフトを崇拝する内向的な妹のベス。新居に到着したその日の夜、2人の暴漢が家に押し入ってくるという、突然の惨劇が一家を襲う。しかし、娘を守ろうとする母は必死に反撃し、姉妹の目の前で暴漢たちをメッタ刺しにする。あの惨劇から16年後。ベスは小説家として成功したが、ヴェラは精神を病み、今もあの家で母と暮らしていた。久しぶりに実家に戻ったベスを母は迎え入れるが、ヴェラは地下室に閉じこもっていた。そして、ベスに向かって衝撃の言葉をつぶやく。

 本作にコメントを寄せたのは、『Another』『暗黒館の殺人』などの著者で作家の綾辻行人をはじめ、 『DINER ダイナー』『実話怪談シリーズ』の平山夢明、『富江』シリーズの原作者で漫画家の伊藤潤二、大のホラー好きで知られる声優の野水伊織ら11名。絶賛と悲鳴の声が上がっている。

著名人コメント一覧

綾辻行人(ミステリー&ホラー作家)

さまざまな先行作を踏まえながらも、巧みな構成と演出によって独創的な高みに達している。
鬼才パスカル・ロジェ監督の、現時点におけるベストワークだと思う。

平山夢明(作家)

過去のトラウマが現在の自分を喰らいにくる!
こいつぁ、肝も凍るメビウスホラーだぜ!

伊藤潤二(漫画家)

どこまでが現実で、どこからが悪夢か、混乱と恐怖が相乗して私を未知の感覚に陥れた。
なによりキャンディトラックの2人が怖すぎる!

野水伊織(声優)

本当は私もこの家に囚われているのでは?
そんな気さえしてくるほどの絶望に、恐怖するより涙した。
痛みを知る人にこそ観てほしい。これが強く美しいロジェ作品の真骨頂だ!

小林真里(映画評論家/映画監督)

唯一無二のトリッキーでバイオレントな真のホラー映画が生まれたことを祝福したい。

田辺剛(ラヴクラフト漫画家)

閉所恐怖、サイコ、残忍なミソジニー、苦痛の恐怖をブレンドさせた幻想的妙技。
ラヴクラフトを崇拝していた少女でさえ
ゴーストランドの恐怖には耐えられない!
ホラー映画を誇りに思うであろう傑作!!

丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)

物語と映像に心を囚われた気狂いが作った映画だ。 凡人には勝てっこないや。芸術とは、かくあるべきだろう。 僕らは届かない世界を知って、夢を見る人形だから。

山崎圭司(恐怖映像研究家)

朽ちた屋敷は悪魔のパズル箱。
謎を解き進めると裏は表に反転し、信じ難い現実が屹立する。
呪いの鏡に向かい、恐怖とは何かを自問するロジェ監督が鍛造した、
最高純度の“ロジェティーク”ホラーだ。

人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)

ひたすら怖い!画面の端々から狂気が滲み出ている。
ネタバレになるから詳しく書けないけど、「なんでそんな酷い事思いつくの!?」と
思わされる展開のオンパレード!!

レイナス(ホラー通信 ライター)

どぎつい恐怖をますます引き立てる残酷なトリック!
「必ず二度観たくなる」のコピーに偽りなし。ただし、二度目のほうがもっとつらいです。

 ゴッホ今泉(イラストレーター)

セオリー通りに、十分に小気味良く始まるも中盤から一転。冒頭の惨劇がより深くのしかかる。
目に青タン作り、人相分からなくなったヒロインが叫び転げまわるのはパスカル・ロジェのお約束。

■公開情報
『ゴーストランドの惨劇』
8月9日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
監督・脚本:パスカル・ロジェ
出演:クリスタル・リード、アナスタシア・フィリップス、エミリア・ジョーンズ、テイラー・ヒックソン、ロブ・アーチャー、ミレーヌ・ファルメール
提供:ニューセレクト、キングレコード
配給:アルバトロス・フィルム
2018年/フランス・カナダ/英語/91分/シネマスコープ/5.1ch/原題:Ghostland/R15+
(c)2017 - 5656 FILMS -INCIDENT PRODUCTIONS -MARS FILMS -LOGICAL PICTURES
公式サイト:http://ghostland-sangeki.com/

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