脚本家・吉田玲子が語る、『きみと、波にのれたら』湯浅政明監督との2度目のタッグで描いたもの

「話の切り替わりと脚本のテンポを大事に」

ーー予告編でもあるように港がひな子を消防クレーンで助けに来るシーンなど、本作では縦の動きを重要視されているのかなと思いました。

吉田:波に乗るというところで、サーフィンだと立つのが一番難しいらしいんです。そういうところから映像的に何かリズムをつけるのにも、反復的に立つ高さというのは意識していると思います。私は感覚的に縦を並べちゃったけど、そこに湯浅さんはこだわりを見出されたんだと思います。

ーー吉田さんご自身はこれまでも色々な監督とタッグを組んでいます。脚本作りで心がけていることはありますか?

吉田:リズム感を大事にします。なんとなく話の切り替わりと脚本のテンポが合うような感じですね。感情でもストーリーでも波があると思うんですけど、そういう波みたいなものは意識して描くようにしています。

ーー今作では登場人物が少ないですが、その波を意識することはあったのでしょうか?

吉田:今回は主要キャラクターが4人で、それぞれの心の軌跡が見えるといいなと思っていました。オリジナルストーリーで、尺もそこまで長くない中で4人が観客のみなさんにどう捉えられていくのか、その感情の移ろいがわかるように設計したいなと。

ーー湯浅さんとまたタッグを組まれることもあるんでしょうか。

吉田:もちろん是非やりたいです。今回がとても爽やかだったので、次はダークファンタジーみたいなものもやってみたいです(笑)。

(取材・文=安田周平)

■公開情報
『きみと、波にのれたら』
全国公開中
監督:湯浅政明
脚本:吉田玲子
音楽:大島ミチル
出演:片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、川栄李奈、松本穂香、伊藤健太郎
アニメーション制作:サイエンスSARU
配給:東宝
(c)2019「きみと、波にのれたら」製作委員会
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