『ハード・コア』山下敦弘×向井康介が撮影の裏側を明かす 「原作愛から自分たちで首を絞めた」
劇場公開時に「この映画が遺作でもいい」とコメントしていた山下は、その後“『ハード・コア』ロス”に陥っているという。「本当に『ハード・コア』以降撮れなくなっているので、ちょっと怖くなってきました。特別な原作だったので、今までとは違う作品に挑戦できればと」とコメント。デビュー作『どんてん生活』からコンビを組んでいる向井も、「ぼくたちは、いましろさんの作品からものすごい影響を受けてきました。原作ではなくても、そのテイストは色濃く入っていたので、直球で原作をやったというところで、この20年で一周したという感覚はあります」と続ける。
2人がタッグを組んだ2005年公開『リンダ リンダ リンダ』でも、山下は大きな“ロス”に陥ったようで、「10代の女の子たちと毎日のように見つめ合って話していたら、なにか錯覚して、当時は28歳だったので、自分も同級生のような気持ちになってしまって。その時間が無くなって放心状態でした(笑)」と山下が当時を思い出すと、向井も「早く編集しろと(笑)。本当に抜け殻だった」と語り会場を笑わせた。
(取材・文=石井達也)
■リリース情報
『ハード・コア』
Blu-ray&DVD発売中
Blu-ray豪華版:6.800円+税
Blu-ray:4.800円+税
DVD:3,900円+税
●豪華版特典
【外装封入特典】
・アウターケース
・特製ブックレット
【映像特典】
・劇場予告編
・メイキングドキュメンタリー『BLUE 団 in DAWN』
・イベント映像(完成披露舞台挨拶、初日舞台挨拶、メイキング上映会トークショー)
出演:山田孝之、佐藤健、荒川良々、石橋けい、首くくり栲象、康すおん、松たか子
監督:山下敦弘
脚本:向井康介
原作:狩撫麻礼/いましろたかし『ハード・コア-平成地獄ブラザーズ』(ビームコミックス/KADOKAWA刊)
制作プロダクション:マッチポイント
発売元:KADOKAWA
販売元:株式会社ハピネット
(c)2018「ハード・コア」製作委員会
公式サイト:hardcore-movie.jp